門戸厄神｜jazzの流れる静かな隠れ家で神戸やきとりと馬肉をいただく

阪急今津線門戸厄神駅付近にはお店がいくつか立ち並んでいるのですが、少し歩くとすぐに住宅街に入ります。そんな住宅街に隠れ家のようにぼんやりと浮かぶ焼き鳥屋さんの提灯。やきとりの焼けるにおいが漂い、吸い込まれてしまうようなお店です。

住宅街といっても門戸厄神駅より徒歩1分。神戸やきとりの看板をかかげる「とりひげ」門戸厄神店に伺ってきました。本店と支店が王子公園にあるお店のようです。

清潔感あふれる店内に、jazzが流れる落ち着く雰囲気

よく磨かれたカウンターに腰を下ろし、あたりを見回すと勢いの良い張り紙のメニューとシックとも言える落ち着いた雰囲気の店内。おかれた皿には「終電が…」の文字。いいお店のイメージしか湧きません。

とりあえず生ビール、メガジョッキ。すぐに届いた迫力満点のジョッキは星のマーク、サッポロです。

早速、あてには黒板メニューの肴四種盛りを注文。お一人様限定というのが、また嬉しいんです。

四種盛りは立体的な盛り付けで、前菜というよりしっかりとメインの張れそうなボリューム。右から、カボチャのそぼろ煮は甘さの中にひき肉の旨味が効いています。切り干し大根はほっとする味付けでいくらでも食べられそう。存在感を強く主張する炙りシメサバはサッと締めてあり、とてもフレッシュ。冬のしっかりと油が乗った身に焼き目の香ばしさ、ビールとの相性抜群です。自家製のポテトサラダも優しい味わいでボリューミーです。あかん、場合によっては四種盛りだけで満足してしまう。

看板メニューに本日のメニュー、もちろん通常メニューもあり。充実し過ぎな品ぞろえ

さて一息ついて、メニューを眺めましょう。通常のラミネートされた定番メニュー以外にも紙に書かれた本日のメニューや壁に貼られたメニュー、カウンター上のポップアップ等いろんな形があり、楽しいです。

中身のラインナップも幅が広いです。焼き鳥屋さんですのでまずは焼き物、串焼きはじまり、揚げ物などの一品料理、おばんざいっぽい煮物、海鮮、おでん、串揚げ。さらには馬肉を使った料理もあります。

馬肉や魚介類など焼き鳥から遠い素材は、仕事上でできた繋がりから仕入れるようになり、ラインナップが広がっていったとのことです。

※馬肉、串揚げのメニューは撮影ミスのため写真はありません。注文した赤身刺身以外にも、桜ユッケ、レア唐揚げ、ステーキなどいろいろありました。詳しくはお店のサイトをご覧ください。

ドリンクも定番のものから地酒、オリジナルのサワー、ゴロゴロ果肉たっぷりで映えるフルーツサワー、お子様や下戸にも嬉しいノンアルコールカクテルもありみんなで楽しめます。

お店自慢のやきとりと馬肉料理

やきとりからは「せせり」「らっぱ」「つくねチーズ」を注文。せせりは食感良し。ラッパはホルモン系の歯ごたえとタレの焦げた香りがお酒を進ませます（ネットで調べたところによると豚の産道らしいです）。つくねチーズのつくねはカリッカリに焼いてあり、歯ごたえが面白いです。

もう一方の馬肉メニューから馬刺赤身を注文。甘みのある醤油とすりおろしにんにくを合わせて。さっぱりとした口当たりの後、お肉のうまみが広がります。

もちろん、この間に麦焼酎の水割り二杯（吉四六、和ら麦）とバリキングハイボールを飲んでいます。焼き鳥のタレを味わい、その味をお酒で洗い流して・・・無限ループです。

お客の声にこたえてくれるお店

かなりお腹もいっぱいになり、最後はポップアップが気になったチキン南蛮を注文。カリカリ感強めに揚げられた鶏肉にタルタルソースと甘酢の味が絡まって、ハイボールとの相性抜群です。お客さんの声で復活した一品だそうです。

清潔な店内、完全禁煙で当日のお客さんは幅広く、小さなお子さんのいる家族連れや一人飲みの女性もいらっしゃいました。お店の方は「学生さんが多いかなーと思ってオープンしたけれど、お子さん連れのお客様が実は多いんです。」と教えてくれました。

ごちそうさまでした。

焼鳥屋さんのお楽しみ

焼鳥屋さんで一人飲みをしやすい理由として、お土産を買いやすいというものがあります。家族に対するエクスキューズがしやすいわけです。

焼鳥８本盛りをテイクアウト。み、ねぎみ、かわが二本づつ、こころ、つくねが一本ずつ。タレで頼んだこの串は、家に着くとすぐに家族の胃に落ち着きました。

焼鳥屋さんはお店の雰囲気や煙、タバコなどで子供は連れていきづらいというイメージでしたが、ここなら今度は家族で来るのもいいかな、と思えるお店でした。