甲東園｜路地の合間に通り抜ける風を感じながら牛スジカレー

阪急甲東園駅東口を出るとコンビニがあり、その先にはパセオ甲東という一、二階が商業施設と病院、その上には住居スペースのある大きなビルがあります。このビル一階は通り抜けが可能で、昼間は日差しをよけることもできるスペースとなっています。その中を通り抜け、住宅などが並ぶ間の路地に何店か飲食店の固まっているスペースがあるのをご存じでしょうか。夜だけやっているお店などもあるのですが、今回訪れたのはお昼の主役、カレーのお店です。

いつものように路地を通り抜けようとすると、OPENとカレーの文字。これは避けては通れません。牛スジカレーのお店「縁（えん）」に伺ってきました。

カウンターに水槽、店の壁にはお酒の瓶が並ぶ・・・カレー屋さん！？

暖簾をくぐって入った店内は、カウンターがぐるり。そして、カウンターの上には水槽。壁一面のお酒の瓶。カレー屋さんとしては少し不思議な装飾ですが、深い色のカウンターはどこか落ち着く風情です。

メインメニューは牛スジカリー一択。お子様連れなど甘口も対応できますとのこと。そこに追加するトッピングが悩ましい。カレーにはお肉か揚げ物か・・・いや、揚げ物もお肉だけど等、悩む時間も醍醐味といえます。

結果、トッピングはとろけるチーズとオムレツにしました。肉は何処へ行ったのか、自分でもわからなくなっていました。

ほどなくして出てきたカレーは黒の円形の器にカレールーの茶色、そしてオムレツの黄色のコントラストが食欲をそそります。結果的に、画像としてはオムレツはナイスチョイスだったといえるでしょう。

優しく、味わい深いカレーとふわふわオムレツにチーズが絡めば

カレールーは色が濃い目でしっかりとろみがついており、牛スジが煮込まれてお肉のエキスが出ています。辛すぎず、うまみを感じるカレーです。そのカレールーに、とろけたチーズとふわふわのオムレツを絡めながら、ご飯と合わせて口に運ぶ。幸せな気分に満たされる時間を過ごしました。

ミョウガとキュウリのピクルスをつまみ、すっぱあまくなったところに、またカレー。この食べ終わるまで止まらない永久機関は誰が考えたのでしょうか。

そういえばインドではカレーの付け合わせってあるのでしょうか？日本のカレーの付け合わせに、漬物を添えてくれた人に感謝しつつ食べ進めます。

店舗入り口のドアは開け放たれ、暖簾の向こうから吹く風が、カレーのスパイスで暑くなった頭を冷ましてくれます。

最近、カレー界で若干不遇気味のジャガイモも、こちらのお店では1cm弱のスライスの形でルーに入っており、芯までルーがしみこんでいい仕事をしています。カレーにしっかり染まりながらも、牛スジとともにカレーの具材としての存在感を感じることができます。

ごちそうさまでした。

お出迎えしてくれたのは・・・ペット同伴での来店が可能です

こちらのお店、ペット同伴での来店が可能です。この日はマスターがルーシーちゃんを連れてきており、和んだ雰囲気を醸し出してくれていました。ルーシーちゃんはとてもおとなしく人懐こい子でした。ちょっとお散歩のついでにカレーというのもいいかもしれません。

テイクアウトも可能です。カレーおよびトッピング、そしてかき氷が対象のようです。

ご予約いただければ、夜は飲めます

こちらのお店は、お肉が自慢の居酒屋さんから最近牛スジカレーメインに変わったところなのだそうです。実は居酒屋さんの営業は完全予約制で継続しており、事前に予約いただければ20:00以降の時間は貸し切り状態でお酒を楽しんでいただけるとのこと。グループやご家族でのご利用がおすすめです。

居酒屋さんの営業は、料理もお客さんの好みに合わせてできる範囲で作ってくれるそうです。また、お肉も予約時に伝えておけば用意可能、自慢のステーキを楽しむこともできます。

（2020/07時点でお店のシステムは試行錯誤中なので、今後変わる可能性があるとのことでした）