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2022.03.07 2022/02/28
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甲子園|元ホテルマンのシェフが提供する、スパイシーなホテルカレー
阪神甲子園駅の北を走る、旧国道。
近年は沿道にあるケヤキ並木から「甲子園けやき散歩道」としても、知られるようになりました。
阪神甲子園球場がある駅南側の賑やかな様相とは打って変わって、高級住宅地のような静けさが漂うこの界隈。
甲子園筋とクロスする「甲子園五番町」交差点から、東に徒歩3分程歩いた場所にあるのが「Curry house エール」です。
オーナーシェフは、元ホテルマン
ミントグリーンの明るい扉が目立つ、かわいらしい外観。
扉を開けるとテーブル席が2つと、カウンターが4席の小さなお店です。
本来なら夜9時ラストオーダーと、カレーショップにしては遅くまでやっている印象があります。というのは、ワインやウイスキーなどの洋酒の提供もされているからで、棚にはボトルが並んでいました。
オーナーシェフの松尾秀幸さんがこの店をオープンしたのは、2021年の5月15日(土)。
それまでは大阪府下にあるホテルでお勤めだったのだとか。しかしコロナ禍で閉館となり、他館への転属の声があったものの、一念発起して独立の道を選ばれました。
ホテル時代にはフロントにも立っておられたそうで、柔らかな雰囲気はそこから来ているのだと感じられました。
ホテルのカレーを廉価で提供するのが夢
「ホテルのカレーって、高いイメージがあるでしょ?」と語る松尾さん。「でも廉価で提供するのが、僕の夢だったんです」。
実際にメニューにも「赤字覚悟」の文字が見られます。
そういって出されるこだわりのカレーをいただいてみました。
「楽しむなら、今でしょ」の文句に魅かれ、今回オーダーのしたのはカキフライカレー。
2月末までの期間限定で、岡山県邑久から取り寄せた牡蠣を使用しています。
もちろん注文してからフライヤーで揚げるので、サクサクでジューシーなカキフライをいただきことが出来ますよ。
そして、カレーのルーですが・・・。
口にすると、フルーツのような独特な酸味がします。その正体が気になったので伺ってみると、トマトなのだとか。それにしてはらしくないですね、と聞くと「結構トマトが苦手な方っているじゃないですか。なので、分からなくなる程度まで(酸味を)飛ばしました」と教えてくれました。
酸味の後からはパンチのあるスパイスの辛みがやって来るので、食がどんどん進みます。
他にも、豚の角煮をトッピングしたエールカレーや、有頭エビのフライが2本のったエビフライカレーなど、種類も豊富です。
後で知ったのですが、カキフライとエビフライの組み合わせも可能だそうで、ちょっぴりショックを受けました。
先にも触れたとおり、オープンしてからまだ9カ月程。
とはいえ、近隣の方を中心にリピーターの方も多い様子。自身が食事をしている間にも予約の電話が入り、近所でお店を営んでいるとおぼしき3人連れがやって来て、ランチを楽しんでおられました。
週末にはケーキの提供もされており、こだわりのコーヒーと一緒にいただけるとのことです。
人当たりのいいオーナーとスパイシーなカレーに会いに、また行きたくなりました。
お店に行くには・・・。
最寄りの駅は、阪神甲子園駅。
住宅地の中をショートカットすると歩いても5分あまりと、好立地でもあります。
その道中には早咲きのシナミザクラがある八ツ松公園もあり、これからの季節はテイクアウトしてお花見を楽しみながらカレーをいただくのも良さそうです。
また、駐車場はありません。
近隣のコインパーキングを利用することになるかと思われますが、付近には数か所あるものの、いずれも駐車可能台数は少なめです。
利用の際には、予め確認してから訪れるのが良さそうです。
INFORMATION
Curry house エール
- 兵庫県西宮市花園町11-27
- 0798-44-0560
- 11:30-21:30(L.O.21:00)※まん延防止等重点措置による時間短縮あり
- 月曜日
- 阪神甲子園駅から徒歩7分
- https://www.instagram.com/curry_house_yell/