甲東園｜人気の本格タイ料理店でトムヤムクンを味わう

中華料理はもちろん、イタリアン、フレンチ、インド、韓国料理と日本人は各国料理が大好き。それらの代表的な外国料理に加え1980～1990年代、バブル景気真っ只中にブームとなったエスニック料理。一般にはタイ・ベトナム・インドネシア・マレーシアの東南アジアの料理。その国や地域に特有の香辛料・調味料を使った独特の味。今回はそのエスニック料理の代表格タイ料理レストランでも人気の「イサラ」の「トムヤムクン」にスポットを当てました。

タイ国本場の家庭料理がカジュアルに楽しめる

1992年2月に開店、31年目となる「イサラ」　日本人にも響きのいい店名はタイ語で「自由」を意味します。オーナーのおおらかなメッセージと意志が込められているようです。阪急今津線甲東園から駅の南側（門戸厄神側）の踏切から東へ120m徒歩3分右側に見えてくるエンジの屋根が目印です。

タイ国の「タイセレクト」に認定された実績のある正統派タイ国料理レストラン

タイ国により国外にあるタイ料理レストランに厳しい条件で設定された「タイセレクト」にイサラも認定されました。シェフはタイ料理のシェフとして訓練を受け、経験を積んでいること、タイの「香り米」を始め、タイ調味料をなるべく多く使用していること、ハイレベルの品質管理、サービスや雰囲気があることなどの厳しい条件をクリアしたレストランだけに授与されます。

異国情緒満載、タイの置物や調味料その香りに包まれる店内

席は３０席。四人掛けが６つと奥にカウンターが６席。おひとり様でも家族連れでもゆったり気軽に座れます。お店の内外にタイ独特の置物や調味料が置かれていますが、家族でタイに行っては苦労してハンドキャリーで持ち込んだとのこと。

最初はセットメニューが悩まなくて嬉しい

世界三大スープのひとつトムヤムクン

今回のお目当てはタイ料理を代表するスープ「トムヤムクン」です。タイ語で「トム」は煮る、「ヤム」は混ぜる、「クン」はエビという意味になります。ちなみに「世界三大スープ」とは、中国の「フカヒレスープ」、フランスの「ブイヤベース」、ロシアの「ボルシチ」です。三大スープなのに常に4種類の名前が上がるのは、どのスープにも特徴がありその美味しさに甲乙がつけがたく外せないからでしょう。

スパイシーな香りと複雑な味わいでエスニックに浸る

「イサラ」のホームページではトムヤムクンは『辛味と酸味の効いた独特な味わいのスープ』と紹介されています。フランスのブイヤベースをタイ風にアレンジしたのが始まりとか、元々川沿いに暮らすタイ人が川エビを使ってスープをつくる一般家庭の料理だという説もあります。イサラのトムヤムクンは、エビ、いか、ふくろたけ、ナンプラー、チリペースト、レモン果汁、レモングラス、ガランガ、こぶみかんの葉、パクチーなどが使われており、まさにタイ料理ならではの味が広がります。

日本人には馴染みやすいタイ料理

そもそもタイ料理は、６世紀から１３世紀に移民した中国系民族がもたらした中華料理がベースになっており、カレー料理はインドから仏教僧によってもたらされました。一口でいうと「複雑」。唐辛子の「辛さ」、ライムやタマリンドの「酸味」、ココナッツミルクの「甘味」、ナンプラーや塩の「塩味」、エビ味噌やナンプラーの「旨味」さらにパクチーなどの「香り」を添えるタイ料理は確かに調味料の違いで独特ですが、日本人の味覚にはマッチします。

野菜たっぷりの冷たい口当たりのベトナム式生春巻き。チリソースでパンチの効いた味になります。

タイ料理にはタイのビール。暑い気候やスパイシーな料理によく合います。大定番のシンハビールもいいのですが、今回はタイ語で象を意味する「チャーン」にしました。さわやかでライトな飲み心地です。

日本の焼き鳥のような鶏のもも焼きレモングラス風味の「ガイヤーン」　独特の酸味と風味の「タマリンド」を使ったタレが添えられます。　タマリンドはタイ式焼きそば「バッタイ」の味付けにも欠かせません。

最後にトゥクトゥクセットの今日のデザート「カボチャのココナッツスープ」がほっとする甘さでした。

ランチには気軽なセットメニュー、ディナーには本格タイ料理のアラカルト、タイビールで居酒屋風逸品メニューもおすすめです

タイへは各空港からバンコクドンムアン空港まで直行便がありますが、飛行時間だけでも６～７時間かかります。　甲東園のイサラなら駅から徒歩３分。しかもお店に一歩踏み入れるとオーナーのおもてなし心溢れるエスニックの雰囲気満載のほぼタイのレストラン。料理はプーケットからやってきたシェフが腕をふるい大満足。もうイサラへ行かないわけにはいきません。

INFORMATION

タイ国料理店「ISARA（イサラ）」