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西宮で初詣|越木岩神社

初詣・初詣で(はつもうで)とは、年が明けてから初めて神社や寺院などに参拝する行事。一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりする。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

新年を迎え、今年も家内安全、商売繁盛といきたいところ。早速神頼みと、初詣に行きます。今回は甲陽園駅の西側に位置する越木岩神社にお参りしてきました。

周囲とアクセス

今回は甲陽園駅から歩いて向かいました。バスの通る大沢西宮線(82号)を登り、いくつかの看板を目印に進みます。わりと車が通るので、歩行には注意が必要です。

また、無料の駐車場も用意されているため、車で参詣するのもよいでしょう。

住宅地の中にそこだけ昔の姿をとどめるように鎮守の森が見えてきます。傾斜地にあるのですが、傾斜の下から上(南から北)に細長い形状の境内となっています。

初詣だけでなく、1月9日~11日は十日戎も催されています。

ご由緒、ご祭神

オフィシャルサイトの御由緒によると神社の創始は、600年~700年頃と非常に長い歴史を持ちます。神社を取り囲む森は天然記念物に指定されているそうです。

現在のご祭神は1656年に西宮神社より蛭子大神(ひるこおおかみ、えべっさん)を勧請して祀っています。 それ以前は、現在も祀られているご神体の甑岩を祀り、磐境(いわさか)・磐座(いわくら)祭祀と呼ばれていたそうです。

拝殿

鳥居をくぐり、参道を進んだ先、正面に拝殿が見えてきます。この時期には茅の輪が設置されており、潜り抜ける人の姿も多く見かけました。

色鮮やかな拝殿は昭和58年の御造営なのだそうです。背筋を伸ばしてご参拝してきました。

ご神体

拝殿に向かって正面左側に道があり、ご神体の甑岩に繋がっています。こちらにもお参りしてきました。

甑岩(こしきいわ)は周囲40m、高さ10mと巨大な岩で、この岩そのものが祀られていたことにも納得のいく迫力です。また神社の名前やこの地域の地名の由来ともなっています。

しめ縄が張られており、岩の周りをぐるりと回れるようになっています。迫力のあるご神体の姿と、さらに奥にある岩については後述します。

ご利益

甑岩のご祭神は市寸島比売命(イチキシマヒメ)であり、女性守護・安産・子授けにご利益があるとされています。

女性を守る神様であり、「子授かり」「安産」 を願ってお参りする方も多いそうです。

参拝時間

1月1日から1月3日は初詣として、9時から20時の開所です。

また、1月9日~1月11日の十日戎は9時から21時となっています。

お参りする年や状況により開所時間などを変化する可能性があるため、事前にオフィシャルサイトで確認しておきましょう。

初詣における注意点

新型コロナウイルス感染症防止への取り組みとして、下記の看板が掲示されていました。

マスク着用、距離を置いて参拝、鈴緒を外しているためお参り方法が変更されていることなどが記載されています。お参りの際にはご確認ください。

ご神体に圧倒される

拝殿の横の道からご神体の甑岩に参拝することができます。途中の水面に映る緑の深さに、穏やかさを感じつつ、ここは神域なのだと厳かな気分になったりしました。

再び鳥居とお社があり、その先に見える岩が甑岩です。下から眺める角度で見ているのですが、その大きさに素直に圧倒されます。

お社に参拝した後、岩に横から回る道へ入っていきます。岩をぐるっと回れるように道があり、さらに奥へも繋がっています。

かつて大阪城築城の際に甑岩を切り出そうとした際の、池田備中守長幸の家紋が残っています。そのときの昔話も伝わっているそうです。

近寄ると、その質量がエネルギーとなって迫ってくるようです。

甑岩の先に登っていくと、中途には雨乞社があります。こちらも大きな岩の前に建てられています。

造成中なのか木々が切り開かれた一角があり、結構高いところにあることが確認できます。

一番奥まで登ると北の磐座(きたのいわくら)が祀られています。こちらは稚日女尊(わかひるめのみこと)が祀られているとも、甑岩と対になる男性神が祀られているともいわれていますが、定かではないようです。

お参り虎の巻と御朱印

入り口の鳥居をくぐったあたりで、虎の巻が配られていました。境内に多くの神様いらっしゃり、見どころがある事が伝わってきます。

社務所にて御朱印をいただいてきました(300円)。印も岩をかたどっているようです。

神事の泣き相撲に使われる土俵や舞台も境内にあります。

厳かな気分になるのもいいものですね

新たな年を迎えるにあたり、気分を一新することも初詣の一つの目的だと思います。緑に囲まれた神社は、その際の気持ちのリセット装置としての役割を昔から果たしてきているのかもしれませんね。

大きな存在感を持つご神体を前にして、気が引き締まって、今年もなんとかなる気がしてきました。

INFORMATION

越木岩神社