CULTURE

西宮・人気店の舞台裏 vol.5 阪急甲東園~FRAME*(フレーム)~

西宮には、数々の有名店があります。一見華やかに見える舞台の裏側には、 数々のストーリーがあります。そんな舞台裏にうかがいます。

FRAME*  (HPより)

FRAME*は『写真のあるライフスタイル』をコンセプトに、2006年2月、西宮甲東園にオープンしました。
写真のプリントはもちろん、写真にまつわる雑貨などを販売しています。カフェも併設しています。カメラと写真で日々のくらしが楽しくなるように、この空間を通して写真とふれあえるヒントを提供できればと思います。

写真ができあがるまで、のんびりお茶して過ごす

阪急甲東園駅から歩いて2分のところにある「FRAME*」さんは、 DPEと写真雑貨、カフェがひとつになったお店です。数年前に移転され、お店が広くなったのを機にスタジオで家族写真や記念写真の撮影も始められました。お店の奥にはカフェスペースがあり、自家製のスイーツを頂くことができます。今回は、オーナーの村上さんにお話をお聞きします。

— まずはじめに、こちらにお店をオープンされたきっかけを教えてください。

村上さん:「大学を卒業して、会社員をしていたんです。営業をしていたんですけど、仕事をしていくなかで、このまま終わっていくのは嫌やなって思って、好きなことをしたいなって思ったのがきっかですね。そして、独立も見据えて写真系の会社に転職したんです。そちらで5年ほど現像の仕事をして、独立しました。」

- こちらの場所を選ばれたのは?

村上さん:「店をやろうと思った時は宝塚に住んでいたので、宝塚や西宮、けっこう広い範囲で探しました。そうしたら、写真のメーカーさんが移転前の場所を教えてくれたんです。関学出身なので土地勘もあるし、良いかなって思って決めました。」

— 移転されて、広くなりましたね。

村上さん:「前のお店はもう少し小さかったので、撮影スペースがなかったんです。別に撮影スタジオを借りようかとも考えていたのですが、たまたまこちらが見つかりました。奥に10畳くらいの撮影スペースがあるんです。この場所は、前の店から近いのも良かったですね。」

— お店をオープンされてから10年以上経ちますが、どんな変化がありましたか?

村上さん:「オープンする時は、全国的に写真が好きな世代がそこまで多いって思っていなかったんです。この地域で、それほど手広くせずに、写真が好きな人が利用してくれたら良いなって始めたんです。でも、2、3年した時に写真系の雑誌とかで紹介され始めて、それを機に全国からフィルムが送られてくるようになりました。今もそうなんですけど、その頃から、『デジカメじゃなくてフイルムが好き』って言う若い層がたくさんいるんです。」

「年配の人って、デジカメに移っていくんですけど、古いものやフイルム写真が好きな若い世代って、常に一定層いるんですよね。その層がいるおかげで今まで来たんですけど。(笑) コンパクトにって思っていたのが、ふたを開けてみたらビックリと共に想定外で良かったなって思います。」

—フィルム写真って、味があって素敵ですよね。

村上さん:「そうですね。フィルムの写真って、デジカメ写真とは雰囲気が違うんです。今、インスタとか流行ってるけど、インスタで見てもフイルム写真かなって分かるんですよね。多分、そういうので『自分もこういう写真が撮りたい』って、フイルム写真が流行ってるんだと思うんです。」

「富士フィルムが少し前からアピールしてる『写ルンです』」が、20代に流行っていますね。携帯じゃなくて、『写ルンです』で撮るのが楽しいみたいです。チープな感じが良いのかな、現像に出して仕上がったものを見るのが醍醐味と言うか。普通のカメラと比べても、質も写りも良くないけど、そんな雰囲気が面白いんでしょうね。

— ところで、「OUR HOME」さんとコラボされていますよね?

村上さん:「前のお店の時に、Emiさんがうちのお店で写真整理のセミナーをされていたんです。そこから始まって、仲良くなって、コラボ商品を企画しました。ざっくりアルバムフォトパネルを一緒に作り上げていくなかで、Emiさんが本を出されたり、事務所を作ったり、どんどん大きくなっていきましたね。 OUR HOME さんのサイトから来られる方もいますね。」

— 10年以上お店を続けておられますが、お店をやっていて良かったなって思うことって、何でしょう?

村上さん:「自由に好きなことが出来ることですかね。サービスにしても、こんなのやりたいなって思ったことを、自分だけで出来ると言うか。会社やったら、そうはいかないですよね。(笑) 時間の融通が効くのも良いですね。昔はほぼ週1しかお休みがなくて、子供の用事で終わっていたんですけど、最近は自分のなかで働き方改革と言うか、週休2日くらい取るようにしてて、のんびりやっています。1日は、買い物したり、高木公園に撮影に出かけたりもします。もう1日は溜まってる仕事をしています。」

— お休みでも、やっぱりお仕事されてるんですね! 最後に、これからの「 FRAME* 」さんを教えてください。

村上さん:「最近、家族写真や記念写真の撮影に力を入れているので、そっちを中心にやっていきたいって思います。今も、たくさん撮影に来て頂いていますよ。いつか、鷲林寺辺りで、一軒家のスタジオみたいなのもやってみたいですね。お庭で撮影とかも良いですよね。出張撮影も、今後やっていくなかで受けたりして広げていく可能性もあります。10年やっていると、世の中も技術的にも凄く変わりました。商品内容も需要もかなり変わってきたから、その都度、柔軟に対応しようと思っています。」

写真を撮るコツを教えて頂きました

— よく携帯で写真を撮るのですが、何かアドバイスをお願いします!

村上さん:「携帯での写真は、編集が大事ですね。明るさや色とか、調整できますよね。トリミングも出来るから、後から色々と編集できると言うか。その風景、撮りたい雰囲気さえ納めておけば、いらない部分をカットしたりと、あとで編集すれば良いと思います。料理は真上から撮るのも流行っていますね。撮りたい時にどこを見せたいか、撮る人の意図を考えた時、アップに撮ると良い感じになったりしますね。全景じゃなくて、近づく。料理でも、お皿はちょっと切りながらアップで撮ってみてください。」

「人物を撮る時は、ポートレートモードで撮って、編集すると良い感じになります。自然に撮るには連写するしかないですね。(笑) カメラを向けられると誰もが堅くなってしまいますからね。子供は笑ってる一瞬をしとめるしかないです。(笑)」

落ち着くカフェスペース

カフェは奥様が担当されています。 「白玉だんごとお茶のセット」の白玉だんごは、みたらし、黒みつきなこ、あずきから選べます。今回は「みたらし白玉だんご」と有機のほうじ茶を頂きました。優しい甘さのみたらしは、パクパクいけちゃいます。ドリンクメニューも豊富で、 夏はかき氷、冬はぜんざいもメニューに加わります。

よつ葉のクリームチーズときび砂糖を使用された「ベイクドチーズケーキ」も、外せませんね~。次は、ガトーショコラにバニラアイスを添えて頂きたいと思います。

取材を終えて

笑顔がとっても素敵な村上さんご夫婦。お店に入ると、お二人の優しい人柄が伝わってきます。カフェも落ち着く空間なので、お茶だけでもぜひ立ち寄ってみてください。ありがとうございました。

INFORMATION

FRAME*

  • 662-0822 兵庫県西宮市松籟荘11−28田中マンション2
  • 0798-53-3689
  • 10:00~19:00
  • 阪急甲東園駅より徒歩2分
  • https://framefoto.me/

この記事を書いた人

ナカムラヨシミ

ライター

宮っこ歴10年程。 自転車であちこち出かけるのが大好きで、 たまたま通りかかった時に、素敵なお店を見つけると嬉しくなります。 そんなお店や場所を、皆さんにお伝えできればと思います。

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