CULTURE

船坂|古民家族|3年ぶりに開催された『茅葺きWeek』2022 

西宮といえば、阪神間にある都会の街。

そんな西宮にも自然豊かな船坂という集落があります。

今回はここ、船坂で活動している古民家族について、そして3年ぶりに開催された「茅葺きweek」の様子をお届けしたいと思います。

古民家族とは

近年リノベーションや古民家カフェなど、さまざまな形で再利用されている「古民家」。

しかしその多くは時代と共に住む人がいなくなり朽ちて行ってしまいます。

古民家族」はそんな古民家の再生保存に取り組んでいる武庫川女子大学の生徒有志と一般の有志の方の集まりです。

古民家族では主に船坂に残る茅葺きの古民家を再生保存しています。

家の茅葺きの屋根にするために小麦を栽培したり、その実を脱穀し、粉にしてピザを焼いたりしています。

そして今回、コロナ禍により3年間開催できていなかった茅葺き屋根の葺き替えをする「茅葺きWeek」が行われました。

私は、6日間開催された中の1日目と5日目に参加してきたのでその様子をお伝えします!

茅葺きWeek 2022

茅葺きweekでは、茅葺き職人さんに教えてもらいながら一緒に茅を葺いていきます。

そこで皆さん最初に覚えるのが、「男結び」。

男結びとは茅葺きをする上で基本となる結び方で、これができないと屋根に上がれないという。。。

ということで、まずは職人さんに男結びを教えてもらいます。

これがとても難しくて皆さん苦労しながら覚えていました。笑

結び方を覚えても、どこか一箇所緩んでしまうとものにならない。。

それでも職人さんが優しく一から何回も教えてくださいました。

そして!!今度は屋根に登ります!

初日は、作業しやすいように足場の丸太を組み、缶詰であるトタンを剥がしました。その後、屋根下地の補修をしました。

下で覚えた男結びを実践!

と思いつつ、なかなかうまくいかず。。。

職人さんに手伝ってもらいながらなんとか頑張りました。

途中で縄が足りなくなった時に繋げる方法など、いろいろなお話を聞くことができました。

茅葺きWeek5日目

初日にトタンを支えていた丸太を切るためにノコギリを使ったのですが、力を入れていた足が筋肉痛に。。。泣

なんとか復活し、5日目にも参加してきました!

行ったら既に茅が葺かれてる!

この日はかなりの晴天で熱中症にならないように大変でした。

これは押切という道具で、茅を切るときに使います。

これもまた見てると簡単そうなのですが、コツを掴むのが難しかったです。

束になっている茅をどんどん広げて積み上げていきます。

綺麗に茅同士が並行になっていないと積み上げた茅がスルスル落ちてきてしまうのですが、なかなか上手くいかず。。。

職人さんにコツを教えてもらいながら進めていきました。

皆が作業している中、台所では、、、

ご飯をおくどさんで炊いていきます。

そして、、、

ご飯が炊けました!!

これをおにぎりにしていきます!

豚汁も作っていたのですが写真を撮るのを忘れてしまいました。。。すみません。

栄養もしっかり取ったところで、作業も再開!

今度は葺いた茅を丸太を使って押さえていきます。

そして断面が綺麗になるように雁木(がんぎ)という道具を使って押し込んでいきます。

この作業もまた素人がやると綺麗にいきません。。。

職人さんの技術の凄さを感じました。

こちらは屋根裏。

縄取りという作業で、押さえに使う竹や木を固定する際、外から縄を通した竹針を刺し、屋根裏にいる人が取り、反対側にまた縄を通して抜き、外にいる人が結び固定します。

一つ一つの作業がとても難しく、この全てがつながって茅葺きができているんだなあと思いました。

茅葺きWeekを終えて、そして古民家族について


2日参加しただけでヘトヘトになった私ですが、色々なことを学べてとても楽しかったです!

何より職人さんの凄さを身にしみて感じました。

そして西宮に残る茅葺き、古民家を残していきたいという気持ちが強くなりました。

古民家族は、誰でも参加できますので、興味のある方は1日だけの参加も大歓迎だそうです!!

参加、もしくは少し覗いてみたいという方はInstagram,Lineを見てみてください!

▼古民家族 Instagram ▼

https://instagram.com/kominkazoku?igshid=YmMyMTA2M2Y=

古民家族 LINE

https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=bmg1477f