GOURMET

2021.11.23 2021/11/25

ナポレオンソロ

西宮北口｜お酒好きが憧れる蕎麦屋で粋に一杯　”蕎麦屋飲み”

軽く食べたい時は大体そばかうどんになり「食事」のイメージ。ところが大阪より”蕎麦”の色彩が濃い東京でランチで蕎麦屋に入ると夜のメニューに結構酒肴が多いのに気が付きました。そうなんです。昔江戸では蕎麦屋で酒をだしていたのです。そんな江戸っ子の粋な”蕎麦酒”を味わえる店が西宮北口に8月にオープンしています。

ひとり二人でふらっと入りやすい路地の蕎麦屋さん

阪急西宮北口の阪急ガーデンズ方面へでる南東改札口から左のエスカレーターを降りると、広場の奥に路地が見えます。徒歩３～４分。路地に入ってすぐ右角にあるのが「そばと酒　そばやし」です。オーナーが人気店”魚介・海鮮料理　おととや　こばやし”の小林さん。そのこばやしさんのそば屋だから「そばやし」。なるほどーと納得。

店内一階は、お一人さんでも気兼ねなく数人で入ってもサッと座れる大テーブル

まだ仕込みの時間です。厨房はオープンで料理やそばを調理している臨場感が溢れています。大テーブルは４人掛けが向い合せ。常連さんなら２席あるカウンターでも楽しい。

仲間やご近所で誘いあって楽しむなら二階のお席へどうぞ

二階に上がると、麺打ち工房があってその奥が客席。ゆったり４人掛けが２テーブル。２人３人で横並びなら二階にもカウンター席が用意されています。

のど越しのいい二八そば、味わい深い田舎蕎麦、蕎麦粉の香る十割蕎麦

手打ち蕎麦は選べる3種類。”二八そば”はしなやかで食感がなめらか、のど越しがいい。甘皮まで挽いたそば粉を使った”田舎そば”は見た目が黒く太めで粒粒感があるそばらしい味わい。基本の二八そばを田舎そばに同じ価格で変更できます。100%そば粉だけで打った（生粉打ち）そば”十割そば（じゅうわりそば、とわりそば）”はそばの味と香りがひき立ちます。十割そばはプラス200円です。写真は”十割そば”

お昼は打ち立ての自慢の手打ち蕎麦を使ったメニュー。揚げたての天ぷらがおすすめの”天盛”そばは絶品。ぶりッとした海老が2尾と野菜の天ぷらとざるそばは是非一度お試しください。他にオリジナルメニュー具だくさんの”のっけそば”は、小海老天・鬼おろし・青菜・白ねぎ・かつお節・もみ海苔をそばにのせたもの。”ひっぱりそば”は、焼さば・なっとう・黄身・青菜・白ねぎ・かつお節・もみ海苔をのせたもの。ランチのドリンクは”ノンアルコールビール”を始め軽くおすすめしています。

夜は厳選の美味しいお酒に旬の材料を使った日替わりの酒肴

「これぞ蕎麦屋飲み」お酒好きの憧れの世界が広がります。お酒はオーナー厳選のものばかり。肴は、その日のおすすめの逸品。こだわりの旬の材料を使った肴で一献は嬉しい。

まずはそば焼酎”帰山”と”バイ貝のうま煮”

出しが自慢のそば屋の”だし巻き”鬼おろし添え。たっぷりの味わい。

香ばしい風味の”鶏ヒップとニンニク炒め”　日本酒はこだわりの”純米無濾過生　山田錦”　濾過をしない分出来立てに近く火入れをしていないお酒でフレッシュな香りと風味。

”素干しホタルイカの炙り”。北陸の名産品のようです。干したホタルイカをさらに炙ってあるので、海の旨味がギュッと凝縮していて、これだけで何杯もいけそうです。

忘れてはいけないそば焼酎ならそば湯割り

「蕎麦屋飲み」ならではのそば焼酎”蕎麦和尚”のそば湯割り

蕎麦の種物をつまんで一献　そのままそばで締めるのが”蕎麦屋飲み”の通

通は天盛、にしんそばや鴨つけ汁そばの種物を先につまみにするそうです。写真は”小柱とさつまいもの磯辺かき揚げそば”　揚げたてのかき揚げを肴に少しづつ崩しながら一杯、あとはそばで小腹を満たす。最高ですね。

お酒をのんだらそば湯でほっこり

これも蕎麦屋ならでは。そば湯で酔いさまし

そのおいしさに手間暇かかっています。

一こね二延ばし三包丁とは手打ちそばの手順ですが、そのそれぞれの工程にそば職人が「美味しくなれ美味しくなれ」と心を込めて全力で素早く打ちます。そばを食べる時はあっと言う間にすすりますが、打ち手の「心」に思いを馳せると美味しさも違ってきます。

その時の出来、品質、収穫状態で一番いいそば粉にこだわる

たかが蕎麦、されど蕎麦と蕎麦好きは多い。そして蕎麦好きが高じて「蕎麦手打ち体験」とか「手打ちそば教室」に通う人も多い。しかし「手打ち蕎麦」の奥は深い。今回秘伝とも言える蕎麦打ちを披露してもらった”そばやし”の奥野店長は某有名店舗で11年修行した経験を持つ。それでも今でも打ったそばに満足せずもっと美味しく打ちたいと日夜精進を続ける。

INFORMATION

そばと酒　そばやし