GOURMET
2021.12.04 2021/11/30
SATORU
鳴尾|やみつき必至!サクッとジューシーなサンジェルマン
サンジェルマンという料理をご存知ですか?
サンジェルマンは、簡単に言うと、フランス版ビーフカツです。
でもさすがはフレンチ。
ビーフカツをホワイトソースでつつみ、オーブンで焼き上げるという手間暇かけた贅沢な一皿。
それがサンジェルマンです。
この非常に手の込んだおしゃれなフレンチを、カジュアルに食べられる老舗洋食店がなんと、武庫川女子大学すぐそばにあるとのこと。
早速行ってきました!
細部まで行き届いた老舗の風格
阪神電車の鳴尾武庫川女子大学駅前から徒歩7分ほど。
国道43号線と小曽根線の交差点を入ったところに、今回お伺いしたグリルギャルソンがあります。
サンジェルマンとタンシチューがおすすめメニューなんですね。
どちらも美味しそう。
最近はあまり見かけなくなった蝋細工のメニューも並んでいます。
外にあるのに、ショーケースはぴっかぴかです。
毎日磨いていらっしゃることが伺えます。さすが、老舗洋食店です。
洋館を彷彿とさせる洗練された内装
店内はダークブラウンをベースにした落ち着いた雰囲気です。
シャンデリアのまろやかな明かりに包まれ、さながら洋館の一室に通されたような気分になりました。
着席すると、マダムの雰囲気漂う女性がメニューを開いて見せてくださいました。
メニューブックも重厚感漂います。
サンジェルマンやタンシチューの他、ステーキやエビフライ、ハンバーグメニューもあります。
サンジェルマンも定番のビーフの他に、ヘルシーな豚ヒレ肉を使ったバージョンも用意されています。
また逆に、サンジェルマンにはキングサイズもありました。
カロリーが気になる方から、ガッツリ食べたい方まで、ニーズに合わせた心遣いが嬉しいです。
タンシチューが気になりましたが、やはり看板メニューのサンジェルマンをいただいてみることにしました。
セットのスープと思えないクオリティ
最初に提供されたのはスープ。
スープカップではなく、スープ皿に注がれているあたりが素敵です。
高級感が感じられます。
ふわっとコーンの香りが鼻腔を刺激するあたたかなスープを、まずは一口。
コンソメの効いたコーンのスープです。
ポタージュよりはサラッとしています。
野菜の甘味とのハーモニーも絶妙で、一品料理として通用するクオリティです。
細かにカットされたにんじんや玉ねぎ、ジャガイモが具沢山で、スープだけで満足度が高く、スープだけでかなりお腹いっぱいになりました。
重厚感あふれるジューシーなサンジェルマン
スープを食べ終わるタイミングを見計ったように、サンジェルマンが提供されました。
この辺りも、老舗洋食店ならではの目配りぶりはさすがです。
これがビーフカツ!?
チーズで包まれているように見えますが、これが全てホワイトソースです。
お肉の味を引き立てるように調整され、なみなみ盛り付けられたデミグラスソースをまとうその様には、気品と風格漂います。
ライスとサラダがセットになっているのですが、このサラダがまた絶品でした。
シンプルなグリーンサラダさからこそ、シャキシャキの鮮度を生かしたカットの技術やドレッシングの味、和え方が引き立ちます。
ビーフの姿が見えないほどたっぷり絡み付いたホワイトソースは、こっくりしているのに重くありません。
そして、ホワイトソースとデミグラスソース。
フレンチにおける二大ソースの競演ながら、どちらも互いを引き立てて絶妙なバランスを構築しています。
少し塩気強めに調整されたビーフからジュワーっと滲み出る脂が、全てを包み込んで完成された一皿を作り出していました。
添えられたバターソテーのにんじんと小松菜も、色使いだけでなくお口をさっぱりさせる名脇役。
白いお皿の上で演じられる最高のステージは、いつまででも目の当たりにし続けたい、素晴らしいものでした。
おわりに
知る人ぞ知る名店と聞いていたので、今回は遅めのランチタイムに伺いました。
ランチラストオーダー後、マダムがさっと外に出て、ショーケースを拭いておられる様子に、頭の下がる思いでした。
これこそが老舗。
テイクアウトも対応しています。
店舗の駐車場はないのですが、近隣の駐車スペースを利用した際は、料金をお店が一部負担されること。
至れり尽くせりの極みです。
美味しい料理を追求し、美味しい一皿をひたむきに提供し続ける老舗洋食店、グリルギャルソン。
何世代もに渡って通い続ける常連さんもいらっしゃるのも、うなづけます。
是非一度ご賞味あれ!
INFORMATION
グリル ギャルソン
- 兵庫県西宮市鳴尾町1-9-7
- 0798-47-1631
- 11:00~15:00
- 木曜日
- 阪神鳴尾・武庫川女子大前駅より徒歩7分