甲子園｜まるで宝石箱！珠玉のメニューに夢見心地の隠れ家レストラン

隠れ家レストランをお探しですか？

1人でも気兼ねなく、静かな環境で美味しい料理を楽しみたい。
でもあまり敷居が高いのも、使いにくい・・・。

そんな願いを全て満たすお店。
それが今回紹介するAbientot（アビヤント）です。

甲子園球場から少し足を延ばすこと、5分ほど。

エントランスが地下1階にあるので、ややもすると見過ごしてしまいそう。

でも一度尋ねてみれば、この立地だからこそ、日常の喧騒を忘れて羽を伸ばせることが分かるはず。

ブルーの扉の向こうは大人の隠れ家

甲子園球場球場ライト側、一方通行の道を進んだところに、Abientot（アビヤント）があります。
店舗前には吹き抜け状の明るい階段があり、降りた正面に位置するのがAbientot（アビヤント）です。

なお隣はベースボールバーです。
Abientot（アビヤント）の姉妹店とのことでした。

南イタリアの空を思わせるようなブルーの扉を開けると、柔らかな照明に包まれた穏やかな空間が広がっています。

店内は奥行きがあり、2名席と4名席のテーブルが2卓ずつ。
カウンター席も2つ用意されてます。

手書きのブラックボードは、見ているだけでワクワクするようなデザインに仕上げられており、まるで一つの絵画のよう。

そして、広々したオープンキッチンで生き生き料理される店主さんの姿もまた、店内に心地よいリズムをもたらす大切な要素になっていました。

全てが整い調和している。
大人のために細部まで心を配り構築された、洗練された空間です。

ランチは「宝石箱」か「旬を盛り込んだパスタ」からチョイス

ランチメニューはA・B2つのコースが用意されています。

Aコースは、ランチボックスセット。
木箱に詰めた珠玉の前菜盛り合わせとバケット、スープがセットになっています。

Bコースは、パスタランチセット。
旬の食材をフューチャーしたパスタと前菜3品、バケットがセットです。

木箱に入った前菜盛り合わせが気になり、今回はAコースを注文しました。

なおランチメニューは、デザートや飲み物をセットにすることもできます。

ワクワクと感動が詰まった珠玉の宝石箱

こちらがAコースのボックスランチセットです。

無垢のおひつのような丸い木箱に、スープとバケットが載せられています。
こんなワクワクするお料理の提供方法は見たことがありません。

そーっとフタを外してみると・・・。

8種類もの前菜盛り合わせになっていました。

・バターソテーしたオニオンとキノコが添えられたベイクドチキン
・鮮魚のカルパッチョ
・スモークチキンのガーリックソース添え
・キャロットラペ
・キノコのマリネ
・里芋サラダ
・ルッコラとハーブのシーザーサラダ
・いちごのコンポート

初冬に旬を迎える食材を、巧みな手法で調理した前菜の数々。

里芋サラダは、野球のボールのように盛り付けられていました。

さすが甲子園球場のお膝元。
こういったさりげない遊び心も、クスッと微笑みを誘います。

それぞれの前菜が個性を主張しながらも互いを引き立て合う珠玉の一皿。

どんな調理法でこの味を引き出しているのかと思い店主さんにお尋ねしたのですが、どれも非常にシンプルな手法を取られているとのこと。

塩、オリーブオイル、バルサミコ酢。
素材の様子を見ながら、洋食の定番調味料の配合を調整しているそうです。

そんな店主さんは、シェフであり現役のバーテンダーでもいらっしゃるそうです。
素材の味を引き立てる隠し味として、アルコールの知識を駆使していらっしゃるとのことでした。

セットコンソメスープも、みじん切りのにんじんやオニオンの他に、ジンジャーが入っていました。

根菜の甘さをキュッと引き締めるジンジャーの風味。
工夫を凝らし、手間暇かけているのにもかかわらず、シンプルに魅せる技。

まさに隠し味のプロフェッショナルが織りなす一皿でした。

おわりに

素材の声に耳を傾け、素材の個性を引き出す。
料理人の自我を消し、違う個性を放つ素材をそれぞれのフィールドで主役に昇華させた前菜の数々は、煌めく宝石のようでした。

思わず見落としてしまいそうな地下にひっそり佇む大人のための隠れ家は、どこまでも深い優しさに満ち満ちています。

上質な素材。
上質な空間。

心をすり減らしながら頑張っている人にこそ訪れて欲しい。
現代のオアシスがここにあります。

INFORMATION

Abientot （アビヤント）

• 〒6638156 Hyogo西宮市甲子園網引町３－１６　ドール甲子園B1F
• 0798-47-3339
• 11:30～24:00
• 11:30～14:00
• 14:00〜17:00
• 17:00～24:00
• 月曜日・火曜日
• 阪神甲子園駅より徒歩5分
• https://www.facebook.com/abientotkousien