

GOURMET
2023.01.29 2023/01/31
山﨑謙
山口町|やさしい甘さでほんのりあたたまる「ぜんざい」
普段はそうでもないんですが、格段に寒いと無性に食べたくなるものがあります。
それは「ぜんざい」。
「ぜんざい」って家でつくって食べることは多くてもお店で食べるとなると途端にハードルが上がってしまいます。
「ぜんざい食べたいなぁ…」と思ったときに食べに行ける店がない。
そんなときにふと思い出したのが、以前取材に伺った山口町中野にある「カルー」。

メニューをひととおり撮らせてもらったときに「たしか『ぜんざい』があったよなぁ…」と。
大寒波で寒くなるとの予報が出ていた前日に車で行ってきました。

多くの人がランチを楽しむ中、ひとり「ぜんざい」を頼む
お店に着いたのはお昼過ぎ。
駐車場には車がいっぱいで、もちろん店内もランチを楽しむお客さんでいっぱいでした。
そんな中「ぜんざいありましたよね?じゃあぜんざいで」と「ぜんざい」だけを頼む私。お店の人は「ええ?ぜんざいだけ?」と思ったことでしょう。
ただ今日の私は「ぜんざい」が食べたいのです。
たぶん誰も気にもしていない同調圧力を勝手に感じながら、お冷を飲んで待ちます。

昼時のお店は忙しく、ほかのテーブルには次々とランチメニューが運ばれていきます。
そんな中キッチンから聞こえる「チン!」というトースターの音。
まわりの方々はほぼほぼランチを食べているので、おそらく私が頼んだぜんざいのお餅が焼けた音に違いありません。
甘いとしょっぱいで延々食べられる
しばらくするとお盆に載せられたぜんざいが運ばれてきました。

ぜんざいは丸餅が3つ。真ん中がほんのりきつね色で焼き加減が絶妙です。
そして塩昆布とほうじ茶がセット!うれしい!
さっそく食べてみます。

まずお餅。絶妙な焼き加減はもちろん、ぜんざいにちょうどいいやわらかさと伸び具合、そして歯につかない。おいしい。
そしてお汁も甘ったるくなく、さらっとしたやさしい甘さですいすい入ります。

そして合間に塩昆布。
甘いのとしょっぱいの。延々これでいけます。
餅を食べ、汁をすすり、おわんに残った小豆をさらえ、塩昆布を口に含み、ほうじ茶を飲む。
餅、汁、塩昆布、ほうじ茶。すべてがいい仕事をしています。最高でした。
小腹が満たされ、身体もあたたかくなる
これで650円。「ぜんざい」はメニューの「デザート」の項目にありましたが、お餅が3つ入っており「デザート」として食べるにはかなりの胃袋が必要。
なので小腹を満たす「軽食」と言っても良さそうです。
なによりこの寒い時期にほんのり甘くてあたたかい「ぜんざい」は、小腹が満たされるうえに、身体もあたたかくなるのでオススメですよ。
INFORMATION
「カルー」
- 西宮市山口町中野1丁目7
- 078-904-3350
- 7:00〜16:00ごろまで(モーニングは11:00まで)
- 11:00〜14:00
- 不定休
- さくらやまなみバス・阪急バス「中野」バス停から南へ徒歩2分
