西宮ウォーキングガイド｜北山貯水池周辺編

夏の終わり。甲山の北山貯水池近辺はツクツクボウシの鳴き声に包まれて、すこし寂しさを感じる雰囲気。まだ残暑厳しいので、少しでも涼し気な水面の見えるエリアを歩いてきました。今回は北山貯水池周辺のウォーキングガイドです。

大きな水面が通る度に気になって

北山貯水池の存在には気づいていました。これまでも甲山あたりをうろうろしていたので、車道からも見える池の水面には気づいていたのですが、近隣の駐車場（甲山森林公園P3）のキャパシティは障碍者用のエリアを合わせても4台。いつも満車で中々訪れることができなかったのです。

終わりといえど夏の暑さは健在、そして平日の真昼間、曇天。今日ならいけると考えて、颯爽と乗りつけると一台だけ空きスペースあり。ウキウキしながら駐車して、いよいよ北山貯水池に到着です。

※阪神バスが通っており、バスでも来れます。また最寄り駅と思われる阪急甲陽線甲陽園駅からはGoogle Mapによれば徒歩27分だそうです。

北山貯水池のバス停付近から時計回りに半周。そこから元の場所まで戻って、今度は反時計回りに行けるところまで。そして、おまけで甲山森林公園の自然観察池を見て帰りました。

今回の地図は①北山貯水池バス停付近②整備された外周が途切れるところ③山道を抜けると鷲林寺のバス停付近。ここから②①と戻って、④北側の舗装エリアの順に歩いています。所要時間の目安は①～②15分、②～③15分、（③～①の戻り25分、）①～④10分です。①～②の間は整備されて公園のようになっており、②～③の間は山の中の細い道、①～④の間はバスの通る車道の側道です。

ちなみに筆者は大柄な30代男性です。写真をとったりメモをとったりしながら歩くので、足取りのしっかりしたおじいちゃんくらいの早さです。行きつ戻りつしながら適宜休憩もしています。移動時間は大体の目安にしてください。

①～②北山貯水池バス停付近を歩きだし、整備されたエリアをのんびりあるく。15分

11:10甲山森林公園P3をスタート地点としてウォーキングを開始します。

市街地ではあまり聞かれないツクツクボウシ（蝉）の多重奏が聞こえてきます。緑色の水面、少し暗い空、どこか少し寂し気な雰囲気です。

公園のように整備されたエリアに入っていきます。北山貯水池は水道用の貯水池で、魚釣り、遊泳は禁止のようです。というより、全体的にフェンスで囲われており水面には近づけません。

公園のように整備されており、東屋などもあってゆっくり歩けます。また、西宮市水道局の管理事務所もあり、トイレも借りることができます。

北山ダムの碑がある通り、ダムとしての機能も備えています。

池の中心部に向けて橋があり、入りたかったのですが、鍵がかかっていました。

緑、翠、碧、何と言ったらいいのでしょうか。緑色ですが濁っている感じはしませんでした。

枝垂桜が立ち並んでおり、春はきれいなのでしょう。

塚、碑、お社、看板などを眺めながら歩きます。

山に向けて伸びている道もあり、実際に人がおりてきたので通れると思われます。この日はサンダル履きだったので断念。

②～③ひっそりとした未舗装の山道のエリア。気が付けばプチ山歩き。抜けた先には。15分

11:40地図上で舗装されている範囲の端、②のあたりまでつきました。事前に地図を見てここでUターンかと思っていたのですが、フェンスの横が開いており、池の周りをさらに進むことができるようです。「マムシに注意」の看板に顔を顰めながら進みます。2057歩

水面を横目に土の道を進みます。やはりフェンスでおおわれているため、池には近づけません。

さらに進むと、見える水面は減っていき、小さな川が流れ込んでるところにでました。

コンクリートでの舗装に変わります。橋があり、イノシシ除けの柵が付けられていました。カギはなく、だれでも通れます。

小さな川は、水が澄んでおり、小さな魚影も見えました。青色をした小さな鳥も一瞬見えたのですが、撮影は間に合わず。

11:50さらに進むと開けた道路に出ます。鷲林寺のバス停のすぐ近く。いろいろな話が伝わる夫婦岩もすぐ近くに見えます。

③～①鷲林寺のバス停付近から元来た道を戻る。25分

折り返して元来た道を戻っていきます。少し余裕をもって周りを眺めながら歩くと、ハンミョウ（虫）や亀の日向ぼっこする姿が見られました。

のんびり戻ろうと歩いていると、雨。確かにこの暗さならば降ってきてもおかしくありません。水面には無数の雨粒の波紋が広がっていました。

南向きの斜面には太陽光発電パネルが設置されていました。ここにもみやたんです。

①～④北山貯水池バス停付近から、バス通りを通って北側の舗装エリアへ。10分

12:15北山貯水池バス停まで戻ってきました。夕方までは1時間に1本くらいのバスがあるようです。池の北側を反時計回りに歩いていきます。4245歩

池の周りは木が手入れされているため、見通しが良く、開放感のある景色です。

池の周囲の護岸されたところに丸っぽい石。池側からしか正面は見られないようです。何かの碑や仏様かもしれません。

12:25アスファルトで舗装されたエリアが見えてきました。ちょっとしたベンチなどはありましたが、メインは水道局設備のようです。

フェンスで閉ざされ、これ以上先には進めないようです。

④～①甲山森林公園の自然観察池を覗いて

Uターンして、再び北山貯水池バス停方面に戻ります。車道の向かいすぐには甲山森林公園の自然観察池があります。少し覗いてみましょう。

キャンプなどは禁止されており、あくまで自然観察用の池、湿地があります。

雨のため、ほとんど姿はなかったのですが、この時期ならトンボが多数とんでいるのでしょう。

池を過ぎた先には気になる標識。「甲山山頂」気になるフレーズです。装備が不十分のため、出直すことにします。次回以降の課題が見つかりました。

駐車時用付近に戻ると、万歩計は4245歩を示していました。

人のまばらな池の周りは、静かに歩くのに最適なのかも

天気が良くなかったこともあるのでしょうが、あまり人とも出会わず、静かに歩き回ることができました。なにより、多様な生き物、緑の植物の多さに、ここは山の中であることを実感させられます。

アップダウンも少なく、足元も舗装されたエリアはとても歩きやすいです。ただし、車道は割りと車通りが多く、スピードも出しているので要注意です。自販機等はないため、飲料食料は事前に用意して持ってきましょう。ごみ箱もありませんので、ごみは持ち帰りましょう。

個人的には整備されたメインのルートと周囲には傾斜地、山林など風景も豊かで、FPS/TPSの舞台に最適かな、とそんなことを考えながらウォーキングしていました。夜は怖いかもしれません。