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西宮ウォーキングガイド|甲山山頂編

前回、北山貯水池の周りをふらふら歩いていると、気になるかんばんを見つけました。

この先は装備を整えて行きな、ってやつですね。確かに短パンにサンダルでは厳しそうだったので後日トライということにして撤退してきました。

今回はその甲山山頂への道のウォーキングガイドです。分岐は一か所しかありませんが。

頂点といわれたら目指さざるを得ない

甲山界隈を結構歩き回ってきたのですが、そういえば山頂がどこにあるか考えたこともなかったです。この近辺の施設はなんにでも「甲山~」とついているため、結構広いんだなぁ、くらいの感覚でした。

しかし、ここに山頂に向けた道がありますよと示されてしまったならば、進んでみるしかありません。このふらふらした性格は前世の業なのかもしれません。

北山貯水池のバス停付近から北西にある甲山山頂への道を登ります。途中分岐が一か所だけあるため、行きと帰りで別の道を通ってみました。

今回の地図は①北山貯水池バス停付近②山中の分岐を整備された右ルートへ③山頂のオープンスペース。山頂で休憩したり、虫を追ったりした後、別の下り道を見つけて、④山の中をうろついて怖い目を見てきました。所要時間の目安は①~②10分、②~③10分、(③で休憩後、)③~④20分、④~①へ戻るのに5分くらいです。①~③の間は整備された段差があり、半分山登り、半分階段といった感じ。③~④の下りは完全に山道です。

ちなみに筆者は大柄な30代男性です。写真をとったりメモをとったりしながら歩くので、足取りのしっかりしたおじいちゃんくらいの早さです。行きつ戻りつしながら適宜休憩もしています。移動時間は大体の目安にしてください。

①~②北山貯水池バス停付近から山頂への看板を見つけ、登っていく。10分

11:20甲山森林公園P3をスタート地点としてウォーキングを開始します。

空は曇っており、気温は低くありませんが、風が少し涼しさを感じさせてくれます。前回、貯水池周りを歩いてから1週間ほど経過しているのですが、セミの鳴き声は大分静まり、秋の虫たちの鳴き声に変わってきています。

山頂と思われる方面を貯水池側から見あげてみます。けっこう高くない?若干怯みます。

例の看板のところまでは平たい道ですので難なくたどり着けます。

見上げると何処まで続いているかわからない登りの段差。左右からせり出した笹などの植物の圧迫感。・・・よし、怯むのはやめだ。後退のネジを外し進みます。

②~③息を切らしながら一心に山頂を目指す。10分

登り始めて5分でもう息切れがします。深呼吸を繰り返しながら、じわじわ進みます。

そして現れる分岐点。ここは素直に甲山山頂方面を目指して右ルートに進みます。というより、左のルートはクモの巣が張っており、直近誰も通ってないんだろうなと想像させてくれます。

左右を見回しながら登っていきます。時折、自然の力を感じさせてくれる倒れた木などが目につきます。

振り返れば遠くに北山貯水池の水面。結構な急傾斜であることを感じられます。

残り150段の文字、うれしいかどうか微妙ですが、残りの数がわかるだけでなんとなくゴールがはっきり見えてくるような気がします。ここまで何段登ってきたのかも分からないのですが。

適宜休憩、水分補給を挟みながら歩きます。

まれに蜂的な虫もいらっしゃいますので、気を付けてください。

再び振り返って貯水池が見えるポイント。思えば遠くまで来たもんだ。

新しめのドングリ。まだまだ暑いですが、秋への移り変わりを感じます。

11:40そして、突然視界が開けます。

③山頂のオープンスペースで碑を見たり、珍しそうなバッタを追ったり。

広がった山頂の草原のようなエリア。うっっっひょぉぉぉぉ、等叫びつつ駆け出したいところですが、体力がそれを許してくれませんでした。ベンチを見つけて即休憩です。

息が整うと清々しい雰囲気に気が付きます。風の音、夏の終わりを告げるような細くなったツクツクボウシの鳴き声。植物の間からは秋の虫の声。動くのがもったいないような気もします。心なしか空も近い気がします。

ちなみに歩数は1101歩でしたが、平地とは疲れ方が違うことを実感します。

ケータイの電波も入ってますし、GPSもしっかりとれています。確かに、ここは頂上っぽいですね。

この開けたエリア、ただ草原が広がっているだけかと思っていると、測量標識的なものが多々見えます。

銅戈(どうか)の出土地や平和塔など、思ったよりいろんなものがあります。

また、草の中を歩くとバサバサ見慣れない虫が飛び跳ねています。後で調べると羽の模様などからクルマバッタのようでした。頑張って捕まえたかったのですが、アラフォーのHPは底をつきかけていたため自重します。

③~④別の帰りルートを見つけてしまい・・・山道は怖い。20分

12:00になるころ、ひとしきり山頂付近をふらついたので、退却を考え始めます。木に謎のペイントを見つけてしまい、若干怖かったです。山林整備の一環だとは思うのですが。

元の道に戻る途中、別の帰り道を示す標識を見つけてしまいます。仕方ない、せっかくだからこの道を選ぶぜ。

やはり、山の中までくると普段見ない虫がいっぱいいますね。種類はわかりませんが、小学生の頃ならテンション上がりまくっていたでしょう。

徐々に薄暗く、足元も険しくなっていきます。基本的にこちらのルートは、元のルートに合流するまで足元は整備されていません。カエンタケ注意のポスターが不気味さを増してくれています。

いや、普通に暗くて怖いです。一人で来るのはお勧めできません。

標識にホッとしてしまう自分が悲しいです。

④~①見慣れた分岐点にホッとした。スタート地点へ戻る。5分

さらに山道を下り登り、どちらに向いているのかわからなくなりながら進みます。ところどころクモの巣、謎のガサガサ音など演出も凝っていますね。

残念ながら大して絵になる風景は現れず、登りで見た分岐点に戻ってきました。正直ほっとしながら残り少しを下っていきます。

12:25ようやく駐車場に戻ってきました。2425歩と歩数は大したことないのですが、心身ともに本日はギブアップです。

しまった、これはウォーキングではないかも

登りに通った舗装有りのコースは体力があれば気軽に行けます。長袖、長ズボン、靴の装備と水分補給がきちんとできれば大丈夫です。

帰りに通った舗装なしのコースは体力に加え、足元も厳しく、ガチの山っぽい暗さでした。アラフォーのおじさんも普通に怖かったです。一人で行くのはおすすめできません。

そして最後に、冷静に考えるとこれはウォーキングなのでしょうか。どちらかといえばプチ登山のような気がします。

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甲山