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宮水発祥之地の碑

江戸時代後期と古くから日本酒造りが盛んだった西宮。その理由の一つが宮水と呼ばれる日本酒造りに適した水を井戸から得ることが出来ることだったといいます。この西宮の水、略して宮水は灘の酒蔵でも盛んに使われたそうです

阪神西宮駅から南に向かって歩き、国道43号線を超えた先、現在も多くの酒蔵が残っているエリアに宮水発祥之地の碑はあります。ひっそりと石碑が立っており、敷地内には井戸と思しき建造物がありますが蓋がされているため詳細は不明です。

現在も利用されている宮水の井戸は石碑の周辺を歩くと多く見つかります。名の知れた日本酒の元となっている井戸が多くあり、その名前を探すだけでも面白いものです。井戸そのものは各酒蔵などの私有地内にあるため、見学は所有者の許可が必要です。

阪神工業地帯の真っただ中にありますが、酒郷組合などの保全活動により、行政や近隣企業にも協力を得て、2020年現在もその水質を保っています。環境省の選定する名水100選にも選ばれています。

この宮水発祥之地の周辺には酒蔵や酒造メーカーが多く残っており、南方には酒蔵通りという通りもあります。日本酒が好きな人にはたまらない名前をそこかしこに見ることができます。