TRIP CULTURE
2022.01.21 2022/01/19
西宮のスポット
西宮で初詣|熊野神社
JR甲子園口駅の北側、バスも通る斜めの道を北へ。
山手幹線との交差点角にある比較的新しいマンションを過ぎると、突如左側に鬱蒼とした空間が現れます。
ここが私が2022年初めてお詣りする「熊野神社」です。
700年の歴史をもつ甲子園口の総鎮守
熊野神社は永仁年間(1293年〜1299年)に創建されたとされ、もとは「若王子(にゃくおうじのみや)の宮」と称し「若一王子」が祀られていましたが、寛永元年(1624年)に熊野那智大社より「熊野結大神(那智大神)」をお迎えし、明治に入り現在の「熊野神社」と名称が改められました。
名称は改められたものの、境内にある看板には「甲子園口総鎮守 若王子の宮」と創建当時の名称も記されており、歴史を後世にしっかりと伝えています。
境内は駅から徒歩8分、まわりがマンションに囲まれていることを忘れてしまうくらいの松の大木が生い茂る鬱蒼とした空間。
しかし境内はきれいに清掃され、手水舎は花できれいに飾られていて、平日の午前中にもかかわらず、しめ飾りを持った参拝客もちらほら。
地域の人によって大切にされている様子がうかがえました。
手水舎の奥には新年ということもあり、仮設テントの年間祈祷の記帳所が設けられていました。
手を清めたあと拝殿に参拝しました。
4つある摂末社に日本で唯一の数学の神社
拝殿に向かって左奥には「稲荷神社」、その手前にはかつてあった樹齢400年の松に棲み着いた白蛇を祀った「白龍神社」。
本殿の右奥には「愛宕神社」、その隣には日本でただひとつ数学の神社である「算学神社」。
さらにその奥には算学神社にも祀られている江戸時代の和算家「毛利重能」の顕彰碑、顕彰碑と算学神社の間には「和算顕彰碑」もあります。
おみくじ・お守り・御朱印は社務所で
おみくじ・お守り・御朱印は白龍神社横の社務所で取り扱っています。
対応時間等は決まってないようで、パッと見て不在の場合は、社務所左側にあるインターホンを押して対応いただきましょう。
地域の人に愛され続ける氏神様
駅から近く、南側を除く三方をマンションに囲まれているにもかかわらず、松の大木に覆われた境内は、居場所を忘れるくらい落ち着いた雰囲気。
その境内や手水舎はきれいに整えられており、この神社が地域の人によって大切に受け継がれていることを実感します。
そのことを感じられただけでも、この一年がいい年になりそうな気がしました。
三が日や15日に行われるどんと祭り(どんと焼き)の日は混み合いますが、それ以外の時間は比較的空いています。
清々しい気持ちになれる甲子園口の総鎮守、熊野神社。ぜひ訪れてみてください。
INFORMATION
熊野神社
- 兵庫県西宮市熊野町3-26
- 0798-67-8141
- JR甲子園口駅から北へ徒歩8分。阪急バス二見町バス停下車徒歩3分。