西宮ウォーキングガイド｜参道から廣田神社を経て、広田山公園へ編

困った状況ですね。外にも行きづらく、外食もなんだか控えてしまう。こんなに閉塞感が続くとは考えてもいませんでした。

だからといって、私にできることなどほとんどありません。せめて精一杯神様に頼んでみようと思いたち、今回は廣田神社近辺を歩いてお参りもしてこよう、というプランです。

一般道路と並行する参道を通り過ぎながら

廣田神社の参道は、西宮市中央運動公園の西に位置しています。ここを起点に、参道沿いに廣田神社を目指し、お参り、その後に広田山公園を散策することにします。

今回の地図は①広田参道筋の参道をスタートし、②廣田神社を参拝、③広田山公園をぶらぶらとなっています。所要時間の目安は①10分、②20分、③20分。参道は石畳、境内も石畳かアスファルト、砂利敷き、広田山公園は舗装されている箇所と土がむき出しになったエリアが混在しています。広田山公園内は多少の勾配がありますが、ウォーキングの範疇に収まる程度です。

ちなみに筆者は大柄な30代男性です。写真をとったりメモをとったりしながら歩くので、足取りのしっかりしたおじいちゃんくらいの早さです。行きつ戻りつしながら適宜休憩もしています。移動時間は大体の目安にしてください。

①西宮の日常に馴染んだ石畳の参道を歩く。10分

10:50参道入口に到着。道路の中に忽然と現れる石畳の参道、空も高く不思議な光景。参道横の道路はその名も広田参道筋。まっすぐ石畳がしかれ、左右には松とご献灯が並んでいます。スッキリとした通りを神妙な気持で神社に向かって歩くことで邪念が振り払われる気がします。

現在の参道入り口あたりは、かつては参詣のための馬場があったそうです。

歴史が刻まれたレリーフを見ると、現在の場所に廣田神社が移されたのは享保9年、西暦では1724年だそうです。300年近く昔から多くの人がこの参道をどんな気持ちで歩いてきたのか、一瞬意識が遠くに行きかけました。ちなみに、廣田神社のWebサイトによれば、西暦201年に創建されたのだそうです。

参詣のために歩く人以外にも、犬の散歩をする人、自転車で駆け抜ける人も多く、割りと生活に根付いた道なのかもしれません。

やがて大きな鳥居が見えてきます。あの先が境内です。

②廣田神社を参拝。境内の末社も眺めながら。20分

11:00神社入り口の鳥居の元にたどり着きました。境内の先は広田山公園となっているため、近辺に高い建物が無くスッキリした印象です。鳥居、石畳、献灯が白で統一され、荘厳な雰囲気を感じます。

何か神事に使われた縄でしょうか。ベーシックなしめ縄と違う撚り方なのが気になるところです。

境内や広田山には、様々な野鳥が住んでいたり飛来してくるようです。確かに何種類かの鳴き声が聞こえた気がしましたが、姿ははっきりとは見えませんでした。

手水は時勢に配慮して、柄杓を使わない形式となっていました。オートセンサーで近づくと水が出てきます。

手水屋のあたりで突き当りを右に曲がると拝殿が見えてきます。掃き清められた足元が気持ちが良いですね。

御由緒やご当地らしい阪神タイガース必勝祈願絵馬の掲示などを横目に進みます。

狛犬さんに胸の中であいさつしながら間を抜けていきます。

参拝についての注意書きを確認すると、アマビエ様がいました。この先は、いよいよ拝殿です。

廣田神社にお参りするのは久しぶり。あれやこれやを願ってきました。

気になるものを眺めながら、境内をぐるっと回っていきます。奉納された酒樽、大きな干支の牛の絵馬、提灯には菊のご紋でしょうか。

池や末社にも立ち寄ります。

こちらは御神水だそうです。水が祀られているのは西宮らしさなのかもしれないですね。

③神社の境内から広田山公園をめぐる。20分

11:20境内の南端から広田山公園に入っていきます。コバノミツバツツジが群落しており、季節には鮮やかな花をつけるそうです。

冬で葉もついていないため判別がつかないのですが、奥の背丈1mくらいの木々がコバノミツバツツジのようです。（手前の高い木もそうなのかもしれませんが）

少し坂になっているコバノミツバツツジの中を進んでいくと、本当に一輪だけ咲いていました。この鮮明なピンクがかった紫に囲まれる風景はどのようなものなのでしょうか。

山というよりは小高い丘ぐらいの感覚でしたが、息が切れるか切れないかというぐらいで山頂につきました。足元は舗装されているところ、土の地面が入り混じっていますが、歩きづらい感覚はありませんでした。途中や、山頂には少し開けた子供が走り回れるようなスペースもあります。

公園ですが、子供が遊ぶような遊具はありません。全体的に苔むしたカラーリングが落ち着きます。一応お手洗いもありました。

公園内には広田山荘という市の施設もありました。会議室、和室、調理室をレンタルできるようです。

山の外はすぐ住宅街なのですが、静けさと苔の緑色でロケーションを忘れさせてくれます。

大田植神事や抜穂祭りなどの神事に使われる御饌田も公園内から見渡すことが出来ます。

駅からは遠いが、神社の荘厳な雰囲気と山の公園の静けさがセットで楽しめる

ウォーキングとしては参道から神社の境内は基本的に平たい道ですので、歩きやすいです。境内は一部階段があります。広田山公園は舗装のないエリアもありますが、地面はしっかりしているので昇り降りが苦でなければ、気持ちよく歩けるでしょう。

距離を延ばすのならば、 近隣には池が多数あるため、そちらも巡るとより楽しいのかもしれません。

神社らしく厳かな雰囲気を感じることができます。また、駅からは遠いですが、バスを利用して身近に山を楽しむことができるウォーキングコースです。