CULTURE

西宮・人気店の舞台裏 vol.10 阪急苦楽園~CORNER(コーナー)~

西宮には、数々の有名店があります。一見華やかに見える舞台の裏側には、 数々のストーリーがあります。そんな舞台裏にうかがいます。

ホットドッグが有名なセレクトショップ&カフェ

阪急苦楽園口から西に徒歩5分、北夙川小学校のすぐそばにCORNER(コーナー)さんはあります。素敵な雑貨はもちろん、ホットドッグが美味しいと有名なお店です。今回は、オーナーの前田さんにお話をうかがいます。

― まずはじめに、こちらにお店をオープンされたきっかけを教えてください。

前田さん:「お店をオープンしたのが2004年なのですが、当時は雑貨と衣服を一緒に扱う『ライフスタイルショップ』が少なくて、アパレルだけに限らずにトータルで使いたくなるようなものを扱っているお店があればいいなって思ったんです。物販だけでなく、ちょっとお茶できるようなスペースがあればお客様も気軽に入りやすいかなって思ってホットドッグもお出しすることにしました。この物件は1階、2階と屋上まであるのですが、そんな物件って案外なくて面白かったので、こちらに決めました。メインの通りじゃないですけど駅からも近くて、足を運んでもらいやすいですし、縁があったんでしょうね。」

それぞれの商品にファンがいます

― 1階は素敵な雑貨が並んでいますね。商品はどのように選ばれていますか?

前田さん:「まず一番は自分が好きなものですね。『あ、なんかきれいだな』とか『カッコいいな』っていうような「たたずまい」が好きなんです。作品を拝見して、実際に作り手さんのところに足を運ばせてもらったものもありますし、お客さんとして買って使ってみて、『いいな』って思ったら取り扱ってみるものもあります。お店にあるものは、だいたい使っていますね。作家さんのものを扱うというよりは、安定してお届けできるものの方が長く使って頂けるのかなって思います。」

― どの商品も自信を持っておススメされると思いますが、お店の人気商品はどちらですか?

前田さん:「どの商品も人気があるんですよ。(笑) 例えば、この石鹸は無添加の手作り石鹸なのですが、もともとは作ってる方が市販のものが肌に合わなくなって作り始められたんです。薬剤師の資格もお持ちなので、きちんとした知識に基づいて作られています。甘すぎる香りが苦手な男性の方にもお使い頂けますし、デリケートな肌の方もリピートしてくださる石鹸です。」

「化粧水も人気ですよ。芳香蒸留水と言うのですが、 芳香植物を水蒸気蒸留法で蒸留すると、エッセンシャルオイルと水溶液が抽出されるんです。このオイルと分離した水溶液が芳香蒸留水です。なので水が一滴も入ってないんですよ。使った時は普通の水のようですが、粒子が細かいので肌の内側にきちんと水分が行き届いてくれるみたいです。つけて寝ると、翌朝『あ、内側から効いてる!』って実感できます。天然由来の成分100%で防腐剤や酸化防止剤も無添加なので、酸化するのが早く容器が二重構造になっています。」

「ハサミはTAjiKAさんと言って、 兵庫県神戸市の北西に位置する小野市で作られているものです。手作りのハサミって、最近はなかなか見かけないじゃないですか? もともとはプロの庭師さんや工場で使うための裁ちバサミを作られていたのですが、一般の方にも使って頂きやすいようにと作られたハサミなんです。見た目はもちろん、切れ味が良いんですよ。ちゃんと刃を合わせて作られているのでサクサク切れて気持ち良いんです。リボンなどを切る時に、刃先でもきれいに切ることができます。高い技術があっても使われないと意味がないということで、置いておくだけでもカッコいい、そういうたたずまいも含めて持ちたくなるようなものを作られていると思うんですよ。」

「吹きガラス工房のフレスコさんのガラス製品や、Shoji Worksさんの手作りのブラシもおススメですね。」

お店を通じて発信できること

― 先ほども、お客さんと楽しそうにお話されていましたが、どんな時に『お店をやってて良かったな」って思いますか?

前田さん:「MITTAN」というブランドのお洋服を扱っているのですが、『なかなか関東でもないから』って、関東の方が折に触れて来てくださったり、お店の改装でお世話になった「graf」さんもそうですが、良いご縁に恵まれているなって思う時ですね。お客様もすてきな方ばかりです。

― 最後に、これからのCORNERさんを教えてください。

前田さん:「お店って、変わらない部分と変化していく部分があって、常にどうしたいか模索しています。どんな老舗さんでも、変化はしていると思うんです。」

「例えばこのバッグは和紙をひもにして編んだものなのですが、縄文編みといって、縄文時代に草のつるを平面に出来ないかって考えだされました。新潟県の離島「粟島」では今でもこの縄文編みを用いて、魚介類や農産物を入れる運搬具「テゴ」が使われているそうです。編み手も少なくなり、その技術を残すべく新しい使い方を楽しんでもらえるようにこのバッグが作られました。」

前田さん:「日本の手仕事は急速に失われつつあります。だけど、ただそれを残すだけでなく、自分たちが使いたくなるものとして残さないと廃れていくので、そこに気づきつつご縁があれば皆様に紹介していきたいですね。後継者問題もよく耳にしていて何とも言えない気持ちになります。お店を通じて何か発信できればと思いますね。」

― 『良いもの』でも時代のニーズに合っていないと受け入れにくいですよね。代がわりをされて、新しい風が吹き込まれたものもたくさんありますよね。

前田さん:「そうなんです。私の祖母の世代は『もったいない』ってなんでも修理して使っていました。そこに戻ってくるのかもしれないですね。全く同じように戻らなかったとしても。」

ホットドッグをいただきました

― 以前取材させて頂いたsiroさん、kizukiさんから「ぜひ食べてみて!」と教えて頂いたホットドッグですが、こだわりを教えてください。

前田さん:「パンはコンセントマーケットさんにオリジナルで作ってもらっています。パン生地には、パスタで使われるセモリナ粉が入っているので弾力があるんです。バケッドでもなく、甘くもないし硬すぎない、イメージ通りのパンを作っていただきました。」

― 炒めた玉ねぎが甘くてソーセージによく合いますね。おいしくて一気に食べてしまいまいました!

ふんわり優しい泡立ち

ニキビが気になり始めた娘に、石鹸屋りーふさんの『よもぎ』せっけんを購入しました。洗いあがりの肌の質感が今までと全く違うようで、すっかり気に入ったようです。 手摘みした天然のよもぎから抽出したよもぎエキスとよもぎパウダーがたっぷりと配合されていて、自然な香りがします。

取材を終えて

とてもほがらかな前田さんは、どの商品にも強い思い入れをお持ちで、いつも丁寧に説明してくださいます。ハサミもバッグも、実際にお店で見ると更にに良さが伝わります。皆さんも実際に手に取ってみて、その良さを味わってみてください。CORNERさんには、自分用だけでなく誰かにプレゼントしたくなるものがたくさん並んでいます。ホットドッグもぜひ味わってください!

INFORMATION

CORNER(コーナー)

  • 兵庫県西宮市豊楽町1-22
  • 0798-56-8828
  • 11:00~17:00
  • 日曜日と不定休
  • 阪急苦楽園口より西へ徒歩5分
  • https://corner1-22.com/