CULTURE

【インタビュー】神戸女学院大学の地域創りリーダー養成プログラム門戸班って?

みなさん、神戸女学院大学の学生が門戸厄神で地域創りに携わっていることをご存知ですか?

今回は、地域創りリーダー養成プログラム15期生として活動されている、才本りんさん、早川明希さん、福島萌香さん、高橋美優さんの4人にお話を伺いました。

取材場所は以前ニシマグでもご紹介した、門戸厄神駅すぐにある「NAGASAKIYA ROASTERY」さんです。

地域創りリーダー養成プログラム門戸班とは?

神戸女学院大学で行われている「地域創りリーダー養成プログラム」を履修する3年生の活動班の一つです。2年生のときに、地域で活躍されているゲスト講師を通し、地域の課題や取り組みを理解し組織作りのノウハウなどを座学で学びました。3年生になって門戸班として、「学生と地域をつなぎ、地域の魅力を発信すること」を目標に様々な企画を立案し、実行してきました。プログラムの参加は学科を問わないため、様々な学科のメンバーが共に活動しています。門戸班の他にも農地班、こども班があります。

HP(https://h.kobe-c.ac.jp/chiiki/221214

Instagram(https://instagram.com/kc_chiiki.mondohan/

Profile

才本りん

文学部 総合文化学科
オープンキャンパス担当

Profile

早川明希

人間科学部 環境・バイオサイエンス学科
今津線グルメマップ「Pocket Map」担当

Profile

福島萌香

人間科学部 環境・バイオサイエンス学科
梅スイーツ開発販売、広報担当

Profile

高橋美優

文学部 総合文化学科
コラボ商品・学内販売担当


地域創りリーダー養成プログラムに参加したきっかけ

すぬぴ

まずは4人全員にお話をお伺いしたいと思います。
初めに、地域創りリーダー養成プログラムに参加されているということですが、地域活性化に貢献したいと思ったきっかけはありますか?

才本さん

全く地域について考えたことはなかったのですが、旅行先で地域活性化コーナーを見た時に地元の活性化について考えたことがないことに気づきました。その時に大学のプログラムポスターを見たことがきっかけです。地元のことを知って周りに還元することができたらいいなと思い参加しました。

早川さん

先輩方の活動を知っていて興味を持ったことがきっかけです。先輩方の学内販売などを見て、初めから門戸班に入りたいという気持ちで始めました。

福島さん

地元が兵庫県の朝来市で、地元の地域おこし協力隊の方と距離が近く、その姿を見ていたことがきっかけです。自分自身も地域活性化で何かできることはないかと思っていた時にプログラムを見つけ、経験を積みたいと思い参加しました。

高橋さん

少子高齢化や衰退などの地域問題が問題になっている中で、自分が大学で通う地域で西宮市民でもあるので、できることがないかと思っていました。その際にプログラムのポスターを見て、地域を盛り上げられたらいいなという想いで参加しました。

お店と方との協力で難しかったこと

すぬぴ

みなさん様々なきっかけでプログラムに参加されているんですね。プログラムの中では地域のお店と協力することがあったと思いますが、その際に難しいと感じたことは何ですか?

才本さん

お店の方と連絡をとる経験をしたことがなかったので、電話やメールの応対が緊張して難しいと感じました。お店の方のこだわりや想いをとりこぼすことなく記事に起こせるように気を使いました。

早川さん

同じようにやったことがなかったので、アポイントをとることが難しかったです。さらに、百発百中でなく断られることも多かったので、お店の方に賛同・協力してもらえるよう自分たちの活動の目的や想いの伝え方を考えることが難しかったです。

福島さん

商品開発するといっても素人なので、どのように意見が出せばよいのかわからなかったり、完成形が見えずコメントするのが難しかったです。

高橋さん

やりたいと思ったこと全てができるわけではなく、きちんとした企画書や理由、お店側のメリットを分かってもらえるように、自分たちで一から考えることが難しいと感じました。

すぬぴ

確かに、私たち学生って大人の方と話す機会が少ないですもんね。

門戸厄神の一番の魅力!

すぬぴ

では、次に門戸厄神地域の一番の魅力を教えてください。

才本さん

人との距離が近いことです。門戸井戸端会議という地域の会議が月1回で開催されてます。私も一度参加したのですが、そこでは地域の情報の交換会が盛んに行われていました。西宮北口まで一駅という利便性がありながらも地域間の繋がりもあるというのがすごく素敵だなと感じました。

早川さん

地域の方々の暖かさです。私も井戸端会議に参加したのですが、学生の私たちの活動を見守ってくださって、活動のお話をすると色んな方に繋げて下さりました。

福島さん

グルメから門戸厄神(東光寺)など文化も充実していることです。西宮北口が充実しすぎて薄れてしまっているのですが、通りにも多くのお店があり意外と充実しています。ニシマグさんも井戸端会議で教えていただいたり、梅スイーツの開発でもアドバイスをいただいたり、本当に親切にしていただいているなと思います。

高橋さん

住民の方とお店の方の一体感を感じることです。東光寺さんで様々なイベントが行われていたり、井戸端会議でも毎回熱心に話し合いされていて、地域を良くしようという取り組みがいいなと思いました。

すぬぴ

私も門戸厄神が最寄りなのですが、井戸端会議が開催されているとは知りませんでした!

個々の活動について

すぬぴ

ここからは個々の活動についてお話をお伺いします。まず初めに、OC(オープンキャンパス)のマップを制作したとお聞きしたのですが、OCマップやクーポンを多くの方に認知、利用してもらうためにした工夫は何かありますか?

才本さん

OCは大学を見にきた高校生と保護者の方が対象なので、高校生の心を掴むべく、ピンク色で可愛らしいデザインを意識しました。資料と一緒に配るのでA4の紙にクーポンを付けて配付しました。あとは、配る際に活動の紹介や「ここのこれ美味しいです!」などお店の紹介などもして、高校生とコミュニケーションをとることを意識しながら配りました。

すぬぴ

積極的にコミュニケーションをとりながら配ったんですね、すごいです。

才本さん

そして、今回のOCマップは元々の今津線マップから門戸厄神をピックアップしたものになります。

すぬぴ

そうだったんですね。では、今津線のマップで工夫したところは何ですか?

早川さん

メインターゲットを学生として、目的は門戸厄神のお店に足を運んでもらうことなのですが、今回は宝塚駅から門戸厄神駅まで範囲を広げました。範囲を広げることで、より多くの人に手をとってもらいやすくすることを意図して今回は制作しました。

すぬぴ

そうなんですか!範囲を広げたことで難しくなったことはありますか?

早川さん

やはり掲載店舗が多くなり、アポイントメントや多くの店をまわることが難しかったので、メンバーに協力してもらいました。手にとってもらうために工夫したことは、学生がメインということで、小さめの正方形で小さいカバンに入れやすく、目に止まりやすくかつ可愛い見た目を意識しました。

すぬぴ

なるほど、マップ制作ではどちらも高校生のことを考えて、大きさやデザインにこだわったんですね。
次に、学内でコラボ商品を販売したとのことですが、商品開発で何か意識していたことはありますか?

高橋さん

まずは女学院の学生が門戸厄神駅周辺のお店を利用せずに帰宅していることがアンケートの結果で分かったので、女学院の学生に門戸厄神地域のお店を知ってもらうことを意識して取り組みました。
門戸厄神地域で人気の「パン工房りょう」さんと門戸厄神から学校に通る際にあるカレーの「Asian Kitchen PAR」さんと開発したのですが、コラボ商品を食べてもらうことで同時に二つの店舗の味を知ってもらえることが、今回のコラボ商品の良さかなと思っています。

すぬぴ

確かに、私も大学の学食ばっかりで、大学周辺のお店に行けてないです。コラボ商品がきっかけで地域のお店のファンも増えそうですね。
では最後に、サザエ食品さんとのコラボで梅スイーツを開発したとお伺いしましたが、なぜ梅スイーツにしたのかと試作品の数について教えていただきたいです。

福島さん

梅スイーツの開発販売は先輩からの引き継ぎで始まりました。過去の女学院生と地域の方が「こいうめ」という梅酒を開発し好評いただいていたのですが、梅酒を漬けた後に残る梅の実を捨てるのはもったいないという想いから再利用企画が始まりました。
スイーツにした理由は、サザエ食品さんが地域のお店で協力していただけることになったからです。
今年度の試作品は10個ほどありました。試作品自体はサザエ食品さんにリードしていただき、形にしていただいたものを「ここがはこうした方がいいのではないか」というようにお話をさせていただきました。打ち合わせは1年で11回ほど行いました。

すぬぴ

なるほど!梅の実がもったいないという考えから始まったプロジェクトなんですね。打ち合わせも多く繰り返されたそうですが、難しかった点、工夫した点はありますか?

福島さん

前にも言ったように、コメントすることが難しかったのですが、自分で梅や食材について色々と調べたりして、できるものとできないものの判別を付けたりが少しできるようになってきました。

すぬぴ

例えば、どんなコメントをしたんですか?

福島さん

洋風と和風があり、洋風の方はモナカにパンナコッタを入れているのですが、「時間が経って湿気ないようにもう少し固くしてほしい」などと色々調整させていただきました。

すぬぴ

そんなに細かいところまで工夫されたんですね。販売はいつなんでしょうか?

福島さん

2月4日土曜日からの販売です。500個限定でサザエ食品さんで販売させていただきます!開発が始まったのは2019年で開発は進めていたのですが、コロナ禍もありストップしていて、なかなか販売まで辿り着くことができませんでした。しかし、今年は活動が再開し販売までできることとなりました。ぜひ多くの方に食べていただきたいです!

すぬぴ

もうすぐですね!私も食べに行きたいと思います。今回は、沢山お話を聞かせていただきありがとうございました。

梅スイーツ販売詳細

販売場所:サザエ食品 西宮本店 甘味茶寮 和雅家(西宮市上大市4-17-18)
販売時間:14:00-17:00(喫茶時間のみの販売)
販売期間:2023年2月4日(土)から500食限定
TEL:0798-52-6323  
※店内のみでの提供

まとめ

同じ大学3回生ということもあり、インタビュー以外ではニシマグの活動なども聞いてくださり楽しくお話させていただきました。私も門戸厄神地域に住んでいるのですが、初めて知ることも多く新たな魅力を再発見できました。地域の方々と関わる上で、様々な難しいことがありますが自分で考えて工夫し行動する姿が印象的で、とても素敵だなと感じました。

この記事を書いた人

すぬぴ

ライター

幼稚園の頃から宮っ子です。カフェ巡りが大好きです。県外の大学に行ったことで改めて西宮の良さに気付きました。大好きな西宮の良さを伝えられるよう頑張ります!

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