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夙川|あいがけカレーで手の止められないランチタイムを

阪急夙川駅南に位置する駅ビルともいえそうな夙川グリーンタウン。一階、地下一階にはダイエーがあったり、飲食店や各種のテナントの入っているビルです。その北側二階、夙川駅との連絡通路の入り口にカレーの文字が踊り始めたのは2019年の10月ごろのようです。脳内にはインプットしつつも、外出自粛期間などもあり中々訪れることができないまま、日が過ぎていきました。

しかし、梅雨入り宣言もあり、蒸し暑さにはカレーでしょ、とスパイスの禁断症状が出始めたため、ついに「夙川カレー食堂trinity」に向かったのでした。

カウンターと向かい合わせのテーブルがメイン。二面がガラス張りで明るい店内

店舗の二面が全面ガラス張りになっており、曇り空ながらも店内は明るく感じました。照明を反射するカウンターに着席しました。北向きの窓からは阪急夙川駅が望めます。

メニューはシンプルに1ページ。裏にはカレー食堂のこだわりが記載されています。入店前にほぼ迷わず決めていました。おすすめの文字もある、あいがけスパイスカレーを注文します。メニューには記載がありませんが、ご飯大盛りにも気持ちよく応じてもらえました。

これから目の前にカレーを迎えるワクワク感を抑えきれず店内をキョロキョロ眺めてみると、目があってしまいました。口からは何が出てるんでしょうか。

あいがけカレーには野菜サラダもついてきました。ビタミンカラーの野菜たちに、特性のドレッシングがかかっています。

二色のカレーの海を従えたごはんの山。迫力のあいがけカレーはループ性が高かった

大きなお皿に盛りつけられたカレーが目の前におかれました。かなりの迫力です。真ん中にごはんの尾根があり、右がスパイス国産チキンカレー。左が黒毛和牛すじカレー。天には彩り野菜のピクルス、地にはキャベツと白菜のピクルスと隙のない布陣になっています。

勢いよくカレーに取り掛かります。

スパイス国産チキンカレーは口に入れると酸味を最初に感じました。酸味の中にもスパイスは感じるのですが、ココナッツミルクで口当たりは柔らかです。そしてカレー上にはパクチー、スパイス、生クリームの個性ある面々がアクセントを加えています。チキンは焼き上げられており、香ばしさがカレーに負けていません。

黒毛和牛すじカレーは、牛すじがゴロゴロで口の中に飛び込んできます。お肉的な食感やすじのトロトロ感がダイレクトにやってきます。カレーは肉のうまみが出ており、コクと甘みにあふれています。

チキン、ビーフ、チキン、ビーフ、ピクルス、チキン、ビーフ。手が休まることはありません。

あいがけカレーはどこから食べるべきだったのか?

右に左にスプーンを動かしながら食べ進めていくと、ご飯の尾根が崩れ始めました。この配置で食べ進めると必然的にセンターのご飯が崩れていくのですが、「個性際立った二種類のカレーは混ぜてはいけない」との脳内老師の教えに従い、必死に混じらないように食べ進めます。

酸味の効いたチキンカレー、コク深いビーフカレー、そして時折ピクルスで口の中をさっぱりさせてと、無限に食べ続けられそうなループ感です。あいがけカレーは無限ループ生成装置だったのでしょうか。

カウンターに置かれたホットガラムマサラで辛さは調整ください、とのことですので、スパイシーさを増してみたりしながらループを加速させていきます。

その後、いくら考えてもこのあいがけカレーを食べるための正しい道筋が見つけられませんでした。本当のあいがけカレーの食べ方は私たちの心の中にこそあるのです、等よくわからないことを考えながら食べ進めました。あいがけカレーの食べ方については今後の課題といたします。

ご飯大盛りを頼んだにもかかわらず、ルーが残り気味の状態でご飯が底をついてしまいました。きっとその時、私は寂しそうな顔をしていたのでしょう。シェフの「ご飯足しますか。」の温かい声に、迷わず追加をお願いしました。

ごちそうさまでした。

テイクアウトも利用可能です

こちらのお店では、カレーをテイクアウトすることも可能です。ルーのみの持ち帰りもOK。営業時間は11:00~15:00なのですが、姉妹店の夙川トリニティにて17:00~20:00オリジナルカレーを食べることが可能です。

INFORMATION

夙川カレー食堂trinity