GOURMET

甲東園|珈琲とレトロな雰囲気を味わう

西宮市内を東西に走る新幹線。その高架の下は線路に沿って道路になっているところが多いです。今回伺ったお店もそんな新幹線沿いのロケーション。住宅が立ち並ぶ新幹線沿いに、こんな渋いお店の入り口が並んでいると、思わず目を疑いたくなります。

巨大なコーヒーミルが目印のこちらは珈琲院松本(松本珈琲)。茶色ベースの外装に、金文字でシックに装飾を凝らした松本の文字。なんとなく、珈琲院という画数の多い名称が確かにしっくりきます。木目とレンガの茶色で構成された入り口のビジュアルは、レトロ感を強く感じさせます。

レトロ感が非日常に誘う

店内に入るとこちらも茶色系で統一された空間。柱や椅子の光沢が年季を感じさせてくれます。オーナーの趣味でしょうか、カウンターの奥や壁にはクラシックカーとそのレース関連のグッズ、絵が所狭しと並んでいます。

座席は4人掛けテーブルが3つとカウンター6席。店内に外灯のような照明があり、フラフラと引き付けられるようにテーブル席に座ります。

メニューはすっきりとしたデザインです。充実したコーヒーメニューに各種の定番のドリンク、そしてトーストにサンドイッチと珈琲院らしいメニュー。よくお店の前を通っていたのですが、テイクアウトができることを初めて知りました。コーヒーチケットもあり、お得に利用することもできそうです。

この日は朝一に伺ったのですが、うっかり朝ごはんを食べてきてしまったため、泣く泣くモーニングはあきらめました。11:30までとかなりゆっくり行ってもモーニングサービスがあるのはうれしいところです。ラージの文字を発見し、ブレンドのラージを注文します。

コーヒーを淹れてもらっている間に、キョロキョロと店内を眺めます。クラシックカーのポスターの色褪せた感じが時間を忘れさせてくれます。お店の外には大きなコーヒーミルが飾られていますが、店内にもいくつかありました。丸みを帯びたデザインは置物としても楽しめますね。

この日、店内に流れていたのは洋楽のオールドロック。お店の外観からはBGMはクラシックかなと思っていたのですが、クラシックカー関連の内装にはオールドロックが似合うのかもしれません。

こちらのコーヒーはサイフォン式。火があたりコポコポと湧く球体のガラスの中の水が面白い眺めです。

店内は温かみのある電球色と外からの光、そして店内の茶色から反射される光が混じりあい、やさしい色合いです。なんとなく時間がゆっくり流れるような気さえしてきます。

私が店内にいた短い時間にも、常連さんと思しきおじさま達が入れ替わっていきます。来るのは初めてなのに、長年繰り返されているように目になじむ光景です。さぞかし年季の入ったマスターがいるのかと思いましたが、マスター(?)は若くておしゃれなお兄さんでした。それでも常連のおじいさんと談笑している姿はしっかりとお店の雰囲気と馴染んでいました。

今はコーヒーの香りに包まれよう

ブレンドのラージが届きます。通常のコーヒーカップより一回り大きく、マグカップに近い器です。手に持つとズシリと重く、存在感を感じます。

コーヒーは酸味があり、爽やかさを感じさせる味わいでした。香りも優しく、でもしっかりコーヒー感が自分の中に広がっていくのを感じます。

私の表現力ではこれ以上お伝え出来ませんが、とてもおいしくいただきました。

コーヒーの香りとお店の雰囲気をゆっくり味わうことができます。

ごちそうさまでした。

こちらのお店ではインスタグラムにも写真を投稿されており、私の撮った写真より大分カッコいい写真を見ることができます。サイフォン用の器具がきれいです。

INFORMATION

珈琲院松本

  • 〒663-8003 兵庫県西宮市上大市1丁目4−19
  • 0798-52-7433
  • 09:00~18:00(LO17:30 モーニング09:00~11:30)
  • 日曜、祝日
  • 阪急今津線甲東園駅より徒歩5分
  • https://pebels222.wixsite.com/matsumotocoffee