西宮で味わう和菓子特集vol.2～絶品の白玉しるこ＆わらび餅～

あったかい日本茶がおいしい秋から冬の季節。四季の移ろいを感じられるのは、日本の良さの一つですね。
西宮で味わう和菓子特集の2店舗目は、1945年から甲子園で和菓子を作り続けている「桔梗堂」をご紹介します。

お店の場所　

「桔梗堂」の場所は、2号線を上甲子園の交差点を甲子園筋に少し入ったところにあります。JR甲子園口駅から歩いて10分ほどと、甲子園エリアをよく通る方なら、一度は見たことがあるかもしれません。かくいう筆者もずっと気になっていたのですが、今回が初めての訪問でした。
お店に駐車場はありませんが、近くにパーキングがいくつもあるので車でも安心です。

お店の様子

お店は、まるで昭和初期にタイムスリップしたかのような佇まい。お店の前には、さすが甲子園球場のすぐ近くだけあり「野球の殿堂　甲子園」と掲げられています。
ガラスの自動扉の中が開いたすぐ先には、和菓子店では珍しい冷蔵のショーケースが！中を覗いてみると、白玉しるこが並べられています。箱入りも販売されていますが、1個からでも気軽に購入できるのが嬉しいですね。

店内の広さはさほど広くはないものの、ショーケースとカウンターには様々な種類のお菓子がずらりと並んでおり、目移りしてしまうほど！

甲子園のお土産にもぴったりな「球宴」は、野球ボールの形をイメージして作られたようで35年も販売されている看板商品の一つ。

他にも最中、羊羹、袋詰めされたおかきなど、アイディア溢れる和菓子が隙間なく並べられています。

レジ前に並べられた、練り切りは見ているだけでうっとりしそうな美しさ。

たくさん種類がありすぎて、『何を買おうか決められない！』という方には、数種類が一緒に入った詰め合わせもいいですね。

カウンターの反対側の腰を下せるスペースは、初めて来た場所とは思えないような落ち着ける空間もあります。

まずはわらび餅から

どれも食べみたかったので、ショーケースに並んだものと同じ3種類が入ったものを購入ました。一つずつのサイズは、約4センチ角に高さが3センチ近くあり、わらび餅の固定概念を覆すような大きさです。

定番のきなこ味

まずは、定番のきなこ味から頂いてみます。

スーっと全く力を入れずにカットができるほどの柔らかさはあるものの、ほどよく弾力があり崩れません。そしてこのぷるんとみずみずしい断面！

ひと口食べてみると、ふわっと香るわらび粉の風味が広がります。余分な甘さはなく、口の中でとろけるまるで新食感のわらび餅！どれだけでも食べられそうなくらいです。

ショコラ味

次に、ショコラを頂いてみます。全体がココアに覆われていて、これをわらび餅と呼んでしまっていいのか戸惑うほど！

さきほどのきな粉味と中身も打って変わって別物で、より柔らかさが増したふわふわ食感！ショコラにミルキーさが加わったような味で、コーヒーと一緒に頂くのもよさそうです。

抹茶味

最後に、抹茶味を頂いてみます。

ショコラ味と同様、中のおもち記事にも抹茶がしっかり加えられています。そして、この抹茶味がなかなか濃厚。さすが和菓子店だけあって、抹茶の味は本格派です。生地のミルク感が、ちょうどよく抹茶のえぐみを調和させています。

3種類とも食べてみて共通するのは、どれも粉っぽさが全くなく、食べてるときに粉落ちすることなく口のなかでふわっとろけるよう。
もはや和菓子の概念が覆されるようなわらび餅です！

白玉しるこは冷たいままで

わらび餅を3種類頂いた後は、名物白玉しるこを頂いてみます。

おしることいえば、寒い日に頂くことが多いイメージでしたが、こちらの白玉しるこは、冷たいまま頂くとおいしさが格別。とはいえ、お店の方に聞いてみると、『温かいのがお好きでしたら、別容器に入れて少しだけ温めても』とのことでしたので、好みの食べ方で楽しめそうです。

筆者はせっかくなので、器に移して冷たいままで頂いてみました。中にはとろーんとした大き目の白玉が2つ。とっても柔らかく、嚙み切らずに食べられる不思議な食感にびっくり！

ひと口、おしるこを飲んでみると『あれ、甘くない？』と思ってしまうほど甘さは控え目ですが、後からじわっとくる、ほどよい甘さが広がります。舌触りは本当になめらかで、ごくごく飲めそうなくらいです。

全国どこからでも楽しめる

桔梗堂では、白玉しるこやわらび餅をはじめとする人気の和菓子を、クール便で全国発送ができます。
さらに、白玉しるこは西宮市のふるさと納税の返礼品にも選定されているんだとか！桔梗堂のおいしさの人気が全国区になるのも、早いかもしれませんね。
全国発送の詳細や、商品の入れ替わりは、公式ホームページに随時アップされるそうなので要チェックです。

INFORMATION

桔梗堂