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鳴尾|これを食べずに西宮ラーメン界は語れない!ハイブリット辛味噌ラーメン見参

味噌ラーメンが食べられるお店はまだ少ない関西圏。
西宮でも、味噌ラーメンのある店はそう多く有りません。

ところが旧国道沿い、里中町には、味噌ラーメンの専門店が有ります。

半地下で入り口が奥まっているため、意識していないと見過ごしてしまいそう。

でもそのこじんまりした店構えと裏腹に、ガツンとかましてくれる強烈なインパクトの味噌ラーメンが有りました。

隠れ家ラーメン屋!?味噌ラーメン専門店”爆神”

鳴尾武庫川女子大前駅から、旧国道を目指して7分ほど歩いたのところに、ラーメン爆神が有ります。

ビルの1階なのですが、地上より数段低いところにあるため、半地下のように感じます。
左側の茶色い引き戸のお店が、今回のお目当てであるラーメン爆神です。

お目当てにして尋ねないと見落としてしまいそうですが、店内は満席。
少し待って案内されましたが、その後も入れ替わり立ち替わり入店が続きます。

店内はカウンターのみ6席有りました。

茶色と黒を基調とした、落ち着いた印象の店内です。

関西では珍しい味噌ラーメン専門店

ラーメン爆神は味噌ラーメンに特化しており、ラーメンのスープは味噌のみという潔よさです。

そんな味噌ラーメンは、辛さが7段階で展開されていました。

一番ベーシックな辛味噌ラーメンが1辛。
以降数字が大きくなるごとに辛さは増していき、5辛は相当に刺激的な辛さになっているそうです。

普通に辛いものは食べられるよ、という人は1辛がおすすめですよ、と店主さん。
今回1辛と2辛の両方を注文したのですが、2辛はかなり後からジワジワ辛さが出てきました。
最初は辛さ控えめから始めてみると、より美味しくいただけるかもしれません。

サイドメニューには、自家製の焼き餃子とライスが用意されています。
お腹いっぱい食べたい方も、大満足ですね。

西宮版ハイブリット型味噌ラーメンがこれだ!

お待ちかねの味噌ラーメン、1辛がこちら。


2辛がこちらです。

1辛と比べると、2辛の方がスープの赤みが強くなっていました。
レンゲの色も、1辛と2辛で色違いになっています。

白ごまたっぷりのスープに、チャーシューと炒めたもやし、ネギのトッピング。

具材の感じは札幌発祥の味噌ラーメンのようです。
でもスープは辛味噌で、山形発祥のラーメンの要素が加えられてます。

麺はというと・・・。


関西で主流な、細めストレート麺です。

味噌ラーメンというと、札幌や山形の太く縮れた麺のイメージなので、ちょっと意外でした。

これぞ西宮流、ハイブリット型味噌ラーメンと言えるでしょう。

辛さの中に味噌の旨味がジワジワ広がる

サラッとしたスープを一口いただきます。

1辛は、味噌のコクを強く感じます。
後から辛さが追いついてくるイメージです。

一方の2辛は、一口目からガツンときました。
「おっ、辛味噌だ!」という感じ。

でも闇雲に辛いわけではなく、辛さの後からジワジワと味噌の風味が広がります。

細切りストレート麺だからこその魅力

細切りのストレート麺は、ツルツルした舌触りです。
でもしっかりスープに絡んでいます。

細麺なのでツルツルと食べやすく、食も進みます。
これは、女性やお子さんでも食べやすいですね。

シンプルで無駄のないトッピング

ふんだんにトッピングされた白ごまも、風味と共に食感に彩りを添えていました。
シャキッと炒めたもやしのみずみずしさも、辛さを和らげてくれます。

チャーシューも薄切りながら、しっかり味がしみた丁寧な作りです。
誰もが食べやすい配慮がそこここに見えました。

具材はどれもシンプルですが、少数精鋭で、それぞれに託された任務を全うしていました。

夢中で食べているうちにあっという間に完食。
しかもスープがあと引くうまさで、気づけば全部飲み干してしまいました。

サラッつるっと食べられる味噌ラーメン、ご馳走様でした!

おわりに

「辛くなかったですか?」
心配そうに声をかけてくださった店主さん。

お優しいお人柄が、作ってくださるラーメンからもヒシヒシ伝わりました。

辛味噌だけどコクがあって、味噌の旨味がじゅーわっと広がる味噌ラーメン。
クセになりそうです。