西宮人気店の舞台裏　vol.８　阪急夙川～みやまめ珈琲～

西宮には、数々の有名店があります。一見華やかに見える舞台の裏側には、 数々のストーリーがあります。そんな舞台裏にうかがいます。

みやまめ珈琲（HPより）

体験型コーヒーショップ「みやまめ珈琲」は、 ～心に豊かなひとときを～ という想いで、自家焙煎珈琲をお届けします。 豆を粉砕し、お湯を注いでコーヒーを淹れる。 美味しいコーヒーを味わうまでのひとときがあなたの心を豊かにします。 あなたもおうちで美味しいコーヒーを淹れてみませんか？ お店では色々なお道具を使ってコーヒーを淹れる体験ができ、初めての方にはスタッフが淹れ方をアドバイスします。 コーヒー好きさんには、お持ちでないお道具を使って、コーヒーの更なる魅力を感じていただけること間違いなし！ 店内で手作りしたお菓子、講師を７年務めたスタッフが作るアイシングクッキーはギフトにもピッタリ♡

ご主人が焙煎、奥様はお菓子を担当されています

阪急夙川駅から東へ徒歩１０分程、夙川さんライフに2022年6月にお店をオープンされたみやまめ珈琲さんは、テイクアウト専門の自家焙煎珈琲のお店です。こちらのお店では、コーヒーの淹れ方を体験することが出来ます。おうちで淹れるコーヒーって、どうしてお店の味と違うんだろう？って思う方も多いのでは？　そういう方には、ぜひ行ってみて欲しいお店です。今回は、店長の上田宗志さんと副店長の上田美希さんにお話をお聞きします。

―　 まずはじめに、こちらにお店をオープンされたきっかけを教えてください。

宗志 さん：「結婚した時から、いつか二人でお店をやりたかったんです。色んなタイミングが重なって、これを機に自家焙煎を教えてくれる学校に通いました。」

美希さん：「生活のなかでも、主人がコーヒーを淹れてくれて一緒に美味しいお菓子を食べるコーヒータイムが癒しの時間でした。自宅で料理教室をする前は料理教室に勤務していて、アイシングクッキーも教えていたので、コーヒー焙煎のお店をやろうって具体的になった時、お菓子を焼いてお出しすることにしたんです。」

―　みやまめの由来は？

美希さん：「お店の名前はすごく悩みましたが、この場所にお店が決まってから、最初に西宮で始めるコーヒー店ということで、西宮の『みや』とコーヒー豆の『まめ』で、みやまめと名付けました。お客様が『西宮の宮でしょ？』って喜んでくださって、すごく嬉しかったですね。」

―　覚えやすいのが一番ですね！　ところで、体験型のコーヒーショップにされたのはどうしてですか？

宗志さん：「お店でコーヒーを飲んだらすごくおいしいのに、実際同じ豆を買って家で淹れてみると全然違うって、よく聞くんです。僕も最初はそうだったので、それってもったいないと思って。せっかく豆を買ったんだから、やっぱりおいしいものを家でも飲んで欲しいんです。すべてをお伝えするのは難しいので、少しだけでもおいしくなるようなコツを知って欲しいと思い、このスペースを作りました。アイスコーヒーの作り方は知らない方が多いので、おいしい淹れ方を知って頂けたらなって思います。」

美希さん：「うちはテイクアウト専門店なので、おうちで自分たちが楽しんでいたように、ご自宅でのコーヒータイムを楽しんで欲しいって思いが強いんです。おいしいものをお届けするために、淹れる工程に目を止めていただくきっかけになれば嬉しいです。技術を出し惜しみするんじゃなくて、大切なお客様だからこそ、お伝えしていきたいんです。」

―　体験される方は多いですか？

宗志さん：「そうですね。面白そうだからやりたいって方も多くて。体験して頂くと嬉しいですね。コップも小さいのを用意しているので、お互いに淹れて飲み比べも出来ますよ。」

―　楽しそうですね！　飲み比べしてみたいです。

新鮮な豆が揃っています

―　豆が何種類も並んでいますが、焙煎はいつされるのですか？

宗志さん：「なるべく新鮮な豆を置きたいので、毎日焙煎しています。焙煎してからだいたい10日以降のものは店頭に置かないようにしているんです。豆は、なるべく味の違いが分かるように、南米やアフリカなど、色んな国の色んな地域の特徴のある豆を仕入れています。お店をオープンしたら、酸味が苦手な方が多かったのですが、だからと言って深煎りばかり置くのも違うかなって思うので、酸味のある豆も置いています。」

「みやまめブレンドは、一番思い入れが強いですね。自分がどういう味を出したいのかをまず決めて、それに合うように色んな地域の豆を合わせて自分の味にしたんです。」

―　お店をオープンするに当たって、色んなお店を訪れたそうですが、理想のお店に出会えましたか？

宗志さん：「須磨に『明暮焙煎所』というお店があるんです。ここはご夫婦でお店をされていて、雰囲気もすごく良かったんです。自分たちがやりたいお店はこういう感じやろなって思いました。」

美希さん：「オープン前、勉強のためにたくさんのお店を訪れたのですが、近い将来こうなりたいなっていう先輩の姿と言うか。アットホームで、一言では言い表せないような雰囲気のあるお店なんです。色々行ったお店のなかで、一番印象に残っているかな。」

―　まさに理想のお店なんですね！　いつか訪れてみたいです。

―　お店をオープンされて２か月ほどですが、お店を開いて良かったなって思うのはどんな時ですか？

宗志さん：「体験を通じてコーヒーの淹れ方を知ってもらったり、『うちでもやってみる』と言って頂いたりすると嬉しいですね。一度ブレンドを買って頂いた方に、またブレンドを買って頂くと、やってて良かったなってすごく思いますね。」

美希さん：「『コーヒーおいしいね』とか『昨日買ったお菓子、おいしかったわ』ってまた来てくださるお客様がいると、ありがたいなって思うんです。体力がいりますが、やっぱり毎日『生きてるな』って思うし、自分たちが好きなものを好きって言ってもらえる、この反応がすごく力になりますし、嬉しいな、お店を開いて良かったなって思いますね。」

―　最後に、これからのみやまめ珈琲さんを教えてください。

宗志さん：「やっぱり、コーヒーに興味を持って頂いて、ご家庭でおいしいコーヒーを淹れることが出来るお客様が増えていって欲しいですね。お店としては、そのお手伝いができれば嬉しいです。」

美希さん：「みやまめ珈琲がきっかけで、おうちでのコーヒータイムが充実していくお客様が増えたらいいなって思いますね。お客様がおうちで楽しい時間、素敵な時間を過ごすお手伝いが出来たら理想かなって思います。」

アイスコーヒーをいただきました

自分で淹れるのも好きですが、淹れてもらっているのを見るのも楽しいです。今回はアイスコーヒーをお願いしました。みやまめブレンドはホットでもアイスでも風味が良くておいしいです。

簡単にご家庭でアイスコーヒーを

こちらの商品は、水出しコーヒーのパックです。「アイスコーヒーが簡単に出来ないかな？」と言うお客様の声から商品化されたものだそうです。自宅でパックにしても、コーヒー豆が漏れ出したりすることがあるのですが、こちらはそのような心配もありません。

取材を終えて

オープン前に何度かお店の前を通り、まだかな？って楽しみにしていたみやまめ珈琲さん。思い描いていた通りの、アットホームなお店でした。テイクアウト専門ですが、居心地が良いので、ついついお話していたくなります。取材中も、お二人がそれぞれのお話に『うん、うん』とうなずいてらっしゃったのが素敵でした。皆さんもぜひ、おいしいコーヒーの淹れ方を教えて頂いてくださいね！