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阪神西宮|外観とのギャップが面白い、ブランド豚「芳寿豚」の焼売がいただけるお店

焼売は、豚の挽肉を小麦粉の皮で包み、蒸し調理した中華料理の点心です。

中華料理でも、ラーメンや餃子を前面に押し出したお店はありますが、焼売を押し出したお店は聞いた事がありませんでした。

今回はそんな焼売を前面に押し出した、ちょっと珍しいお店「焼売の〇山」(まるやま)さんをご紹介します。

長崎県産の銘柄豚「芳寿豚」の専門店

お店は阪神西宮駅から北へ徒歩 8分、国道171号線沿いにあります。

ロゴもかわいく、ぱっと見チェーン店のような外観。

入り口には定食メニューについて書かれています。
焼売 4個、唐揚げ 2個の「しゅうから定食」、餃子 5個、焼売 2個の「ぎょうしゅう定食」の 2種類があるようですね。

お店の中は広く、カウンターも含めると20席以上はあります。2022年 6月にオープンされたお店なので中は本当にキレイです。

メニューです。
焼売を押し出しているだけあって、焼売メニューが豊富。全て芳寿豚を100%使用されているようで、こだわりが伺えます。他にも餃子や豚料理、さらには枝豆やヤンニョムチキン、スペアリブまであります。お酒がいくらでも飲めるお店ですね。筆者はお酒が飲めませんが…。

芳寿豚のしゃぶしゃぶ鍋まであるようです。これはすごいですね。
餃子や焼売、お弁当などの持ち帰り用のメニューも充実。

もちろんアルコールメニューも充実しています。ソフトドリンクもあるので筆者のようにお酒が飲めない人も安心して下さい。

メニューを見てわかりましたが、どちらかと言うと食事をするお店というよりも、お酒のおつまみに美味しい焼売をいただくお店のようです。ただ、メニューでの定食のカテゴリが「しめ・定食」だったので、夜にお酒を飲んだ後、〆に定食を頼むこともできそうですね。

しゅうから定食

焼売を押し出しているお店なので、焼売をたくさん食べられる「しゅうから定食」を注文しました。

お店の方がカウンターで焼売を手作りされているのが見えます。チェーン店だとセントラルキッチンから送られてくることがほとんどだと思うので、手作り感があっていいですね。

しばらく店内を見ていると「熱いから気を付けて下さいね!」と「しゅうから定食」が運ばれて来ました。

いや、これは思っていた以上に豪華でボリュームのある取り合わせです。

お店で作られているので、蒸されているのはわかっていましたが、いざ目の前に蒸籠が出て来ると特別感があります。唐揚げも揚げたて、スープも予想以上のボリューム、ツヤツヤのご飯は見ただけで炊き立てなのがわかる…、もうワクワクが止まりません。

まずは焼売からいただきます。

中身はシンプルに刻んだ玉ねぎと豚肉で作られたあんですが、豚肉の味がしっかりします。肉汁がしたたり落ちる感じの焼売ではなく、見た目は小さいですが、脂身よりも豚肉がしっかり詰まっているので、豚の味をしっかりと感じられる、食べ応えのある焼売です。熱いけどうまい!

そして唐揚げ。

実はこれが逸品。サクッと軽い歯ごたえですが、中身はジューシーで当然のことながらご飯が進む味。にんにくと醤油のベーシックな味付けだと思いますが、どことなく塩麹のような風味も感じられる、美味しい唐揚げです。しかもデカい!

わかめのスープ。

定食のスープというと、もうちょっと小さい御椀に入って出て来る脇役のイメージでしたが、こいつは想像以上の量です。玉子ともやしもたっぷり入っており、単なる脇役ではりません。主役の座を虎視眈々と狙う、野心的な存在です。

ご飯も炊きたてツヤツヤで美味しいので、焼売を半分に割り、醤油と辛子を付けてご飯に乗っけていただきました。いやぁ、これはご飯が進みますね。机には醤油、ポン酢、塩などいろいろな調味料が置いてありますので、いろいろ味変して楽しめます。気が付けば、焼売、ご飯、唐揚げ、ご飯、焼売、ご飯、唐揚げ、ご飯のループで完食していました。ご馳走様でした!

筆者の胃袋力は回転寿司10皿分ですが、「焼売の〇山」さんの「しゅうから定食」を食べるとお腹いっぱいです。ちなみに定食のご飯はおかわりもできますが、筆者はその高みに辿り着く事ができませんでした。自分の胃袋力に自信のある方は、おかわりもお楽しみください。

食べている間も、焼売を作っているお店の方が「お味はどうですか?」とか「あなた初めてですよね?」とかいろいろ話しかけて下さいました。最初、お店の外観だけを見て、何となくチェーン店のような雰囲気を感じていたのですが、中に入ると店員さんがとてもアットホームな感じで話しかけて下さるので、そのギャップに笑ってしまいました。変な言い方ですが、とても面白いお店だと思います。

下戸でも楽しいが、きっとお酒が飲めるともっと楽しいお店

今回は阪神西宮駅から北へ徒歩 8分、国道171号線沿いにある「焼売の〇山」(まるやま)さんをご紹介しました。

帰り際にお店の方に「お兄さんはお酒飲める?」と聞かれて、飲めないことをお伝えすると、とても残念そうにしておられました。下戸でも楽しめるお店ですが、お酒が飲めるともっと楽しくなれるお店だと思います。

銘柄豚「芳寿豚」を食べてみたい方や、焼売が好きな方はもちろん、お酒が大好きな方にも、ぜひ一度足を運んでいただきたいお店です。

INFORMATION

焼売の〇山