甲東園｜昭和レトロを感じさせる焼き鳥屋。炭火焼き鳥一人呑み。

今日もお仕事お疲れ様です。
仕事の帰りに、ちょっと一杯ひっかけて帰るのもいいものですよね。まるで漫画に出てくるような焼き鳥屋さんで、少し懐かしいような気持ちになってみませんか。

住宅街の中にポツンと佇む落ち着いた雰囲気にひかれて

ほんわり明るいお店の照明にひかれて、フラフラと吸い込まれるようにお邪魔しました。赤い看板、提灯に縄のれんと昔懐かしい焼き鳥屋さんの雰囲気です。提灯のぼんやりと赤い色が気分を掻き立てます。

阪急今津線甲東園駅を東口から降りて南へ徒歩5分。低い階層のマンションや一軒家が並ぶ通りに、鳥居（とりい）甲東園店があります。

お店の温かそうな照明にひかれて、フラフラと吸い込まれるようにお邪魔しました。

店内はまるでタイムスリップしたような不思議な感覚

お店の中の装飾は主に木の色で統一されています。木の柱、カウンター、床は年季の入った艶やかな茶色です。山の中の古民家といった気分になれます。

磨き上げられたカウンターはお店の年輪みたいなものでしょうか。

この日は開店直後の17時過ぎに入ったのですが、すでに地元の初老の紳士二人連れが楽しそうに飲んでいました。

普段のお客さんは仕事帰りのサラリーマン、関学の学生、ファミリー、地元の方々と幅広く、どんな用途でも入りやすい雰囲気です。

一人呑みにも良さそうな雰囲気。好きなものを食べて好きなものを飲んで気持ちよい時間が過ごせそうです。

とりあえずビール、そして看板商品の「ねっく」

カウンターに腰掛け、「まずは生中」を注文。サッと出てきたジョッキはアサヒスーパードライでした。ジョッキの外の水滴までおいしそうに見えます。

一口目をすすると、大将から「まずはねっく焼いとくかい」と声がかかります。 お店の看板商品「ねっく」2本300円（税抜）を塩とたれで2本ずつ注文しました。ねっくはいわゆるせせりです。目の前の調理場で、チリチリ音をたてながら焼けていくライブ感に気持ちが高ぶります。肉が焼けるあの香ばしいにおいがすると、口の中はもう焼き鳥を出迎える体制です。

目の前で焼きあがったばかりのねっくを頬張り、噛みしめます。外側のカリッと水分のとんだ感触、柔らかく弾力のある歯ごたえ、そしてジューシーな肉汁が口の中に広がります。そこにゴクリとビールを流し込む。焼き鳥の醍醐味を味わった気分です。

次は何にしようかな。豊富な部位のラインナップ

さて、最初の串を味わったところで、次の注文をするためにメニューを見ます。お通しなんて無粋なものは無く、好きなものを好きなように食べられる。幸せですね。

こちらのお店ではメニューは「目に言う」の表記です。表紙は真っ赤な炭で焼かれるおいしそうな串の数々。

各種串のメニュー、揚げ物のメニューが並びます。「ふちどり」ってどんなだろう、「砂ずり」のゴリゴリした食感も捨てがたい・・・嬉しい悲鳴を上げながらメニューを眺めます。
牛、豚串もいいし、定番のから揚げも食べたい・・・悩みは尽きません。 一品料理、ご飯もの、デザートもあります。

二杯目は瓶ビールを注文。メニューではアサヒのみとなっていますが、キリンもありました。キリンの「秋味」をいただきました。

悩みに悩んだ末に注文したメニューが届きます。「火祭り　ひまつり」2本300円（税抜）は青唐辛子入りのつくね。唐辛子の香りで食が進みます。

「青唐　あおとう」2本300円（税抜）は程よく効いた塩味で、口の中をさっぱりとさせてくれるでしょう。ほんのり辛いぐらいです。

カウンター越しに見える店内調理場の焼き場では炭の焼ける赤い色が見えます。奥側で串を焼いています。外はカリッと中には肉汁を残したジューシーさは、炭火焼ならではといえるでしょう。

「鳥スープ」150円（税抜）はアツアツの鳥出汁スープ。卵が入って優しい味ですが、鳥のうまみが濃いです。
「親鳥　おやどり」2本300円（税抜）は強い歯ごたえと鳥のしっかりした味わいを楽しめます。

お土産も買って「お父さんが焼き鳥持って帰ってきた」

更に揚げ物を追加して、焼酎も１杯飲むと、すっかり気持ちよくなってしまいました。串もしっかりとしたサイズなので、これだけ食べると結構おなか一杯に。

うまい串に店内の雰囲気、大将をはじめとするスタッフの気さくで気持ちの良い対応。気持ち良い時間が過ごせました。

最後の１杯を飲みながら、お土産分の串を焼いてもらいます。通常の注文と同様に頼んでから焼いてもらうため、帰りの時間をうまく調整して頼みましょう。

帰りの扉の先は日常に戻ってしまう、そんな気がしました。

家に帰ってお土産を出すと、子供たちにササッと食べられてしまいました。 もうちょっと食べたかったんだけど、それぐらいでちょうどいいのかも。

コンビニやスーパー、チェーン店の焼き鳥もそれなりにおいしいですし、便利です。安くてチープな味もいいものですが、「ちゃんとした焼き鳥」が食べたくなったらまたお邪魔しようと思います。

赤ちょうちんで一人呑み。少し大人になったような、不思議だけれどいい気分になれます。※もう充分大人ですが。