甲東園｜しっとりローストポークをバルで焼酎と！？

バルって言われたらどんなイメージを持ちますか？バル（Bar）はイタリア語やスペイン語で飲食店とバーが合わさったような業態のお店を指す言葉です。居酒屋よりは少しオシャレでワインでも出てきそうな感じがしますね。

今回のお店は甲東園の駅近くに2019/07にオープンした豚料理がメインのバルです。一押しのお酒はワインではなく焼酎ということで、おじさん一人呑みでも少し気軽に行ける気がしますね。

甲東園駅から西側に徒歩1分。豚のマークがかわいいんです

阪急今津線甲東園駅の西口から、西南方面に線路沿いに徒歩1分。駅のすぐ横の踏切の近くに、バルらしい柔らかい照明が漏れています。

お店の名前は「バル　豚のひげ」。豚料理がメインなのはわかるけど、ひげはどこから来たのかとお思いかもしれませんが、店内に入るとその疑問はすぐ吹き飛びます。

ひげもじゃのスマイルで出迎えてくれたのが店長です。お店のひげはこのひげから来てるみたいですね。

店内はコルクボードの壁に天井と床はコンクリート打ちっぱなしのモダンですっきりした内装。黒板のメニューにも目を奪われます。

また店舗外から見える黒板には、お得な情報もありました。ちょっと大人のHappyセットはおひとり様限定の一人飲みの友です。

充実の品揃え！焼酎推しのバルなんです

まずは「とりあえず」のビールを注文。こちらのビールはPREMIUM MALT’Sの香るエール＜神泡＞。なめらかでマイルドな口当たりでのどを潤します。

続いて、サラダからモッツアレラのトマトテリーヌを注文。まるでケーキのようなかわいらしい姿です。トマトとモッツアレラチーズにバジルソースは鉄板の組み合わせですね。トマトの酸味で食欲がわいてきます。

さらにメインの豚メニューを頼もうと思い、店員さんにおすすめを聞いてみました。「一番人気はスペアリブ。私のお勧めはしっとりとした食感のローストポークですね。どちらも食べ応え満点ですよ。」とのこと。悩んだ末、ローストポークを注文しました。

ビールが空になる前に次を注文しようとドリンクメニューを眺めると・・・充実の焼酎！黒糖、芋、麦の焼酎たちがずらっと。あまりにも興奮してしてしまったため、ワインのメニュー写真を撮り忘れました。ワインはグラスで500円台～。赤白のワインとシャンパンもボトルで注文することもできます。気になる方はお店に問い合わせてみてください。

カウンターにも焼酎が並んでいます。壮観です。バルなのに焼酎推しの理由が気になったため聞いてみたところ「オーナーの趣味です」とのことでした。店長はもともと焼酎派ではなかったのだそうですが、この店を始めてから焼酎に目覚めたそうです。

二杯目は黒板のおすすめドリンクから奄美ハナハナハイボールを注文しました。黒糖焼酎「里の曙」の味と香りにソーダ割りのすっきり感でゴクゴクいけます。

ローストポークはしっとりとした食感で、噛み締めるとジュワッとうまみが広がります。

店員さんお勧めのローストポークが来ます。この分厚さ、ジューシーな断面をご覧ください。宮崎県産の豚肉はたまらなくしっとりとしていました。焦げ目のついた外側とギリギリ火の通った内側が絶妙なんです。厚切りの豚肉は柔らかく味わい深く、脂もくどさはなく甘みがあります。

このお店が豚料理がメインなのも、このしっとり豚ができるからこそ。豚は扱いが難しく少し火を通しすぎるとパサパサになってしまうのですが、ベストなタイミングで火を通すとしっとりなめらか。そこが店長の腕の見せ所なんだそうです。

その後、冬季限定のおでんを盛り合わせで注文。手前左から糸こんにゃく、卵、厚揚げ、ちくわ、ごぼう巻きとベーシックなおでんの具です。だしの味ってなんであんなに落ち着くんでしょうね。

三杯目は麦汁（ムギシル）という無濾過の焼酎を水割りでいただきました。濃厚な香りと甘さが口の中に広がり、酔いも頭の奥のほうまで回ってきました。

スペアリブは味噌の味がしっかりしみ込んで、こちらもしっとり。

心残りは一番人気のスペアリブを食べていないこと。しかしローストポークとおでんで結構おなかはいっぱいだし、酔いも回ってきているし。

そこでダメ元で店長にスペアリブのテイクアウトをお願いすると、快くOK頂けました。ホイルに包んで袋に入れてもらって持って帰って開けると、この迫力のボリュームです。

味噌のよくしみ込んだスペアリブはローストポークとはまた別の柔らかなしっとり感。ハサミでカットして食べたのですが、晩御飯は済んだはずの子供たちにほとんど食べられてしまいました。こちらの味噌味も焼酎に合うんだろうなぁ、と思いつつ外ではしずらい手づかみで骨の周りに噛り付くのでした。

お肉料理はかなりのボリュームがあり、焼酎はじめお酒もよいものが取り揃えられているため、コスパもよく充実感があります。キッチンの横には立ち飲み用のカウンターもあり、バルらしくさらっと飲むのにもよさそうなお店です。