GOURMET

鳴尾|鶏のうまみを最大限に引き出した泡系ラーメン! 炭火焼きも◎!

 1983年の優駿牝馬(G1)を制した名牝ダイナカール。その娘、エアグルーヴも1996年の優駿牝馬(G1)、1997年には天皇賞(秋)(G1)を制するなど、エルコンドルパサーグラスワンダーといった日本を代表する牡馬達と互角以上に渡り合い「女帝」と称されました。さらにその娘、アドマイヤグルーヴも2003年のエリザベス女王杯(G1)を制し、親子3代でG1制覇を成し遂げています。

 そして、そのアドマイヤグルーヴの最後の子がドゥラメンテキタサンブラックら同世代としのぎを削り、2015年の皐月賞(G1)、東京優駿(G1)を制し、その年のJRA賞最優秀3歳牡馬に選出されました。2021年に急性大腸炎のため、残念ながらこの世を去りましたが、その血はタイトルホルダーなどに脈々と受け継がれています。

 さて、前置きが長くなりましたが、そのドゥラメンテと同じ名前のラーメン店ができたと風の便りに聞きましたので、さっそくお邪魔しました。

 今回は「DURA麺TE」さんをご紹介します。

阪神東鳴尾駅から西へ徒歩10分にあるコンテナハウスのお店

 お店は、阪神東鳴尾駅から西へ徒歩10分のところにあります。「くら寿司 甲子園店」さんの近くにあるコンテナハウスのお店です。

 「DURA麺TE」さんは2022年10月 4日にオープンされたばかりの新店で、お店のロゴの通り、鶏を全面に出したメニューを出されています。メインは「鶏白湯soba」、ピリ辛の「鶏白湯赤soba」。それにマー油の入った「鶏白湯黒soba」、ごぼうの素揚げが入った「鶏白湯まぜsoba」も用意されています。鶏の炭火焼の入った「ブラック飯」もおいしそう!

 お店に入るとすぐ券売機があるので、食券を購入します。唐揚げやヤンニョムチキンなんかもあるようです。最初なので、今回はスタンダードな「鶏白湯soba」を注文しました。

 お店はコンテナハウスなので広くはありませんが、モダンでキレイなお店です。コンテナハウス、良くないですか? 子供の頃に憧れた秘密基地みたいな感じがして筆者はすごく好きです。家の庭にコンテナハウスを置いて、自分の部屋にできたら最高ですね。…コンテナハウスを置けるほどの庭はウチにはないですが。

 テーブル席とカウンター席があったので、カウンター席に座りました。目の前には小曽根線が見えます。開放的な感じがいいですね。

 しばらく外を見ていると、あっという間にラーメンが完成しました。

鶏のうまみが凝縮された泡立つスープ!

 おー! 見るからに美味しそうな泡立つスープ! 木製のおぼんに乗っている姿も様になります。

 水菜と白ネギ、玉ねぎのみじん切りに加えて、「DURA麺TE」さんの推し、薩摩知覧鶏の炭火焼きが乗っています。

 まずはスープからいただきます。

 …おぉう! これはすごいですね。ポタージュとまではいきませんが、濃厚でとろみのあるスープには鶏のうまみが凝縮されています。言うなれば、まるで卵ご飯を飲んでいるかのよう。鶏のうまみが凝縮されると、卵に戻るのかと驚かせてくれる味。いや、これはうまい! 今回は頼んでいませんが、ご飯ものとの相性も抜群のはずです。

 麺には博多とんこつラーメンのような細麺を採用。細麺なので、とろみのある鶏白湯スープをたっぷりと身にまとって口へ飛び込んできます。確かな小麦の香りを感じられる麺と、鶏白湯のしっかりした鶏のうまみに頬がほころびます。おいしいのは当たり前ですが、なんというか洗練された「美しい味」です。

 そして炭火焼き。まずはゆずこしょうでいただきます。

 強い弾力のある薩摩知覧鶏は、かむほどに鶏のうまみが出てきます。そのうまみが、ゆずこしょうのピリッとした辛さとほのかなかんきつ系の香りに出会い、なんとも言えないおいしさを引き出します。「白身魚フライとタルタルソース」のような鉄板の組み合わせ。おいしくないわけがない!

 ゆず七味は、かんきつの香りが強く、ピリッと乾いた辛さが特徴。こちらも鶏のうまみを引き出します。ご飯がほしくなる味ですね! 鶏をおかずにあっというまに平らげてしまいました。

 ごちそうさまでした! おいしかったです!

 筆者の胃袋力は回転寿司10皿分ですが「DURA麺TE」さんの「鶏白湯soba」を食べてもまだ食べられます。ご飯に合うスープなので、同程度の胃袋力の方はブラック飯の付いた「ブラック飯小セット」か、白ご飯、もしくは替え玉を注文するとちょうどいいと思います。

おまけも嬉しい優しいお店

 今回は、阪神東鳴尾駅から西へ徒歩10分のところにあるコンテナハウスでお店をされている「DURA麺TE」さんをご紹介しました。

 鶏のうまみが凝縮された、「飲む卵ご飯」のようなスープをぜひご堪能ください。繰り返しになりますが、ご飯との相性がいいと思うので、筆者と同程度の胃袋力の方はご飯物も一緒に頼まれるのがベストと思います。

 帰り際に店長さんが「これ次回から使ってください!」と名刺サイズの紙をいただきました。それが…

 「替え玉かライス無料券」!! これは嬉しいですね!

 ドゥラメンテにはイタリア語で「荒々しく」という意味もありますが、逆に優しさしか感じないお店です。鶏のうまみが凝縮されたラーメンが楽しめるお店ですので、ぜひ足を運んでみてください。店内もキレイなので、女性 1人でも気軽に入れるお店ですよ!

INFORMATION

DURA麺TE