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阪神西宮|ランチがおいしい、昔ながらの喫茶店

阪神西宮駅からどんどん南に進んで、ほぼ海に近い辺り。臨港線沿いに「珈琲&ランチ ラパス」があります。どこか昭和の雰囲気も漂う、街の喫茶店。ある晴れた平日の昼下がりにお邪魔しました。

阪神西宮の真南、海に近いところへ

阪神西宮駅から西宮神社の東側に沿ってずっと南へ。15分ほど歩いて西宮マリーナの手前、海から見ると一番奥の部分で臨港線を東へ曲がると、すぐに道路の北に沿って「Lapaz」という看板が出ています。

店内に入ると、やや暗めの落ち着いた照明。入り口付近に週刊誌や漫画雑誌が置いてあるのが実に正しく「喫茶店」です。これ、とても重要です。こういう飾り気のないサービスが嬉しいんですよね。

テーブルの上のナプキンに、ちょっと嬉しくなる

懐かしい空気が漂う四人がけのテーブルに座ると、目の前には最近あまり見かけない三角形に折られたナプキンが立っています。そうそう、これこれ、あったあった!なんて思わず心の中で盛り上がってしまいました。最近見かけなくなりましたよね、これ。この折り方と金属のスタンド、この佇まいがとても良いんですよね。

調味料入れもまたいい味を出してる

ランチメニューは充実していて、値段もごく好感の持てる「ランチの価格」です。飾り気のないメニュー表には定番の「ハンバーグランチ」や「トンカツランチ」、スパゲッティー、カレーライス、サンドイッチなどに混じって「やきめし」などの文字が並んでいます。そしてどれにもきっちり「大盛り」の値段が設定されています。なお、食後の飲み物はメニューの半額です。

ハンバーグやカツはトッピング自在
「コーラー」というのがなんか素敵

特にカレーのメニューが充実しているようです。

が、ハンバーグとチキンカツの組み合わせがあまりにも魅力的だったので、ミックスランチを注文しました。

白いプレートにはキャベツ、キュウリ、トマトという実に正しい喫茶店の付け合わせサラダとマッシュポテト、目玉焼き、そしてメインのチキンカツとハンバーグが載っています。さらにハンバーグにはこれまた正しい喫茶店仕様、といった感じでグリーンピースが五つ並んでいます。

ややハード目のハンバーグはほどよくスパイスがきいて実においしいです。またチキンカツもさくっと香ばしくソースもよく合っています。これは他のメニューも食べたくなりました。「また来よう」と思える味です。

食後に頼んだホットコーヒーも、実に香りが深くておいしいコーヒーです。久しぶりに、きちんとコーヒーをいただいたような気がします。

ラパスというお店の名前の由来は?

ラパスというお店の名前は、南米ボリビアにある地名から取られたのだそうです。コーヒーの産地として有名なところなのだそうです。おいしいコーヒーを出すお店ということで名付けられたのでしょう。ここは開店して三十年あまり経つそうで、昭和の終わりから平成の時代をこの地で過ごしてきたのですね。

ラパスカレー。次は食べてみよう

お店の前はすぐに西宮マリーナで、堤防が見えます。それを背景に、臨港線を忙しく走りすぎていく自動車を眺めながら、食後のコーヒーを楽しむ午後のひととき。店内に流れるボサ・ノヴァのアンニュイな調べがまた、いいんです。普段よりも少しゆっくりと時間が流れているような、そんな居心地の良さを感じる喫茶店、ラパス。西宮の浜手を散策する折など、ぜひ立ち寄ってみてください。

INFORMATION

ラパス

  • 西宮市浜町10-7
  • 0798-26-9666
  • 7:00~18:00
  • 不定休
  • 西宮駅(阪神)から939m