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甲東園|黒猫とコーヒーとモーニングを

中津浜線を北上し、山陽新幹線の高架を超えて少ししたあたりに、ふっと見える「豆」の文字。さらによく見ると黒猫のマークと「COFFEE」の文字のある看板。

なぜコーヒーのお店で黒猫なのだろう。モノトーンの看板の猫が印象に残ります。

半地下の店内。階段を下りた先には。

車通りの多い中津浜線。店舗と住宅街が入り混じった道沿いに風景と同化したようにただずむ、ここはコーヒーを店内で楽しむ喫茶店、焙煎した豆の販売、コーヒーのテイクアウトと3つの業態をくっつけたお店です。※オンラインショップでコーヒー豆他を購入することもできます。

店名は「KINGLY COFFEE」。今回はモーニングを楽しみに開店直後にお邪魔しました。

黒板のメニューを確認し、半分地下になっている店内へ降りていきます。グレーと白のタイル、階段下に木の装飾。そしてコーヒーの香りが漂ってきそうな店内に吸い込まれていきます。

本日のコーヒーは「ニカラグア ラス・ゴロンドリナス農園」。遠い中南米に少し気持ちを馳せてみます。

店内は所せましとコーヒーに関するものが詰まっています。コーヒー豆をはじめ抽出器具、焙煎機、コーヒーづくしです。そしてそこに交じっているのはやはり黒猫のモチーフです。

全体はモノトーンに木の家具を配して落ち着いた雰囲気です。

本日のコーヒーとモーニング

飲食スペースはすっきりした白い壁に木のテーブルとイス。カウンターもありました。半地下のため、朝の光が上から降ってくる印象です。店内はジャズが流れており、落ち着いた時間が過ごせそうです。

モーニングを注文しました。本日のコーヒーと溶かしバタートーストをチョイスします。モーニングは09:30~12:00までの時間限定です。

続けてメニューを見ていくと、ラテアート体験もできるみたいです。ちょっと時間のある時にチャレンジするのもいいかもしれません。

コーヒー豆を挽く音が聞こえます。コーヒーの抽出時間はいつも少しワクワクします。

やがて運ばれてくる白のシンプルなカップ。 「ニカラグア ラス・ゴロンドリナス農園」はしっかりとした酸味とほんのりとした甘みを感じます。苦みはほとんどなく、香りもスッキリとした味わいです。

トーストとサラダが運ばれてきます。溶かしバターは別添えで、サクサクのトーストに少しずつかけていただきました。朝に食べるサラダは頭も体もリフレッシュするような気がします。

ロンドンと黒猫をモチーフに

黒猫が気になるため、お店の方に尋ねてみました。「KINGLY COFFEE」はロンドンと黒猫をモチーフとしているそうです。

ロンドンの一部では黒猫は魔除けとしてまつられおり、「幸運のしるし」ともいわれています。欧米や近代の日本でも不吉な存在とする迷信のある黒猫ですが、それもミステリアスな容姿のためであると考えると、両方に捉えられるのかも知れません。

余談ですが、黒猫は日本でも近代以前は「福猫」として幸運や魔除けの意味を持っていたといいます。

自家焙煎スペシャルティコーヒーを楽しむ

ニカラグア、ブラジル、コロンビア、グァテマラ、インドネシア各国の地域、農園まで明らかで、農園ごとに風味特性を持ったコーヒー豆。「KINGLY COFFEE」で取り扱っている豆はスペシャリティコーヒー100%。酸味、コク、フレーバー、それぞれの豆の持つ個性を楽しむことができます。

コーヒー豆の購入や入れたてのコーヒーをテイクアウトすることもできます。テイクアウトは店内で飲むより100円引きと少しお得です。

黒猫がプリントされた豆の保存缶やマグカップなどのグッズも販売しています。カフェインレスのドリップパックやリキッドタイプのカフェオレベース、いろんな形でコーヒーが提供されていました。

店内にあった鉢は(多分)コーヒーの木でした。コーヒーの木を眺めながら飲むコーヒーは一味違う、ような気がしました。

ごちそうさまでした。モーニングを食べた後は、充電完了した気分で外に飛び出していきます。今日もいい一日が待っている、そんな予感がしました。

INFORMATION

KINGLY COFFEE

  • 兵庫県西宮市上大市3丁目5−6ー001
  • 0798-61-2240
  • 09:30~18:30
  • 日曜日、月曜日、祝日
  • 甲東園駅より徒歩5分
  • http://kinglycoffee.com/index.html