鳴尾｜具だくさんなのにお値打ち価格の海鮮丼！ご飯にも仕込みが！

　昔のテレビアニメやドラマなどで、夜遅くまで外で飲み歩きベロンベロンになった夫が、妻の機嫌を取るために買って帰るものといえば、決まって「寿司の折り詰め」でした。折り詰めは包装紙に包まれていて、夫は必ず「くくり紐」の先っぽをつまんで持って帰って来るんです。

　よくよく考えると、夫は「どれだけ酔っ払っても寿司を渡せば何とかなる」と思っているわけで、いかに寿司が高級品だったのかがよくわかります。さらに考えると、もう食事は済んでいると思われる妻に対し、深夜に高級な寿司を渡すのは、火に油を注いでるような気がせんでもないですが…。

　さて、そんなお寿司ですが、現在は回転寿司チェーンなど安く食べられるお店も増え、手軽に食べられるようになりました。それでも、街で見かける個人経営のお寿司屋さんは、まだ高いイメージがありませんか？

　今回は、おいしいお寿司がお手頃な価格で楽しめる「寿司処ひとくち」さんをご紹介します。

スポーツ選手のサインがズラリ！

　お店は、阪神鳴尾・武庫川女子大前駅から北東へ徒歩 7分、阪神武庫川駅から北西へ徒歩 8分、小曽根線沿いにあります。

　「寿司処ひとくち」さんの看板には「人徳知」の文字が。これを「ひとくち」と読むんでしょうね。深い気がします。

　筆者がお邪魔したのは平日のお昼前。お店の外にはランチメニューが出ていました。ここでメニューを見てからでもいいのですが、こういうことは勢いも大切なので、さっそくお店の中へ入りましょう！

　お店に入ると、左手にはいけす。アジやシャコなどが元気に泳いでいます。右手にはスポーツ選手のサインがズラリ。甲子園が近いからなのか、プロ野球選手のサインが多く、埼玉西武ライオンズの松井稼頭央新監督、阪神タイガースの梅野隆太郎選手、シブいところでは板山祐太郎選手など、かなりの数が飾ってあります。ぜひお店でご覧ください。阪神ファンの筆者でも驚きです。

　店内には座敷席もありましたが、今回は 1人なのでカウンター席に座らせていただきました。

　ランチメニューです。

　日替わりランチをはじめ、にぎり寿司のセット、好きな 1貫が選べるおまかせ寿司など、さまざまなメニューが用意されています。…ん？ほかにもあるぞ…

　字がデカい！しかもこれは安い！海鮮丼にみそ汁が付いて700円！何というか男らしい表記ですね。

　さらに「特上海鮮丼」まであるようです。しかもこちらは大盛も無料！

　今回もかなり悩みましたが、デカい字を見たからなのか海鮮丼が食べたくなってきました。特上でもよかったのですが、まずは普通の海鮮丼を知らずして特上は語れないと思ったので「海鮮丼」をお願いしました。

　注文が入ってから、大将がネタをいい感じにさばいてくれます。生きたシャコを見る機会はあまりないので、いけすで元気に泳ぐシャコを眺めていると、あっという間に海鮮丼が完成しました！

8種のネタが楽しめる豪華な海鮮丼！

　おー！想像以上に具材も大きくて豪華！寿司酢の香りで食欲が刺激されているのでさっそくいただきましょう！

　まずはこれ。いきなり何の魚なのかわかりません。酢で軽く締めてあり、プチプチ食感の卵がまぶしてあります。かむほどに出る魚のうまみと寿司酢の酸味、卵のポリポリ食感が楽しいネタ。コハダかな？でも模様が違うような…イワシでもないし…わからないけどとにかくうまい！

　ご飯が進む！…って、このご飯、ちょっと違うぞ。画像ではわかりにくいですが、ご飯は炊きたてを器に盛ったものではなく、全体にきざみのりを混ぜ込んであります。さらにのりだけじゃなくて…これは「めかぶ」！めかぶとのりがご飯全体に混ぜ込んであるので、ご飯だけもおいしく食べられるようになっています。これは初めて見た！そしてうまい！