甲東園｜台湾茶の香りを嗅ぎに

台湾茶とは台湾で作られるお茶の総称です。代表的な種類としては凍頂烏龍茶（とうちょううーろんちゃ）や茉莉花茶（ジャスミンティー）などがあげられます。

画数の多い漢字に難しい印象を持つ人もいるかもしれませんが、そんなことはなく普通のお茶です。日本茶や紅茶と同じく、においと味を楽しめばよいのです。

そんな台湾茶のテイクアウトのお店が甲東園駅前にできたので、うかがってきました。

甲東園駅から西方向に徒歩ですぐ？あれ、この方角は・・・

阪急今津線甲東園駅の西口を出て、関西学院大学や県立西宮高等学校のある西方面に向かって歩くこと徒歩1分程度。丸の中に漢字で店名が書かれた看板が見えます。

お店の名前は「茶園（ちゃえん）」。2019/11/16にOPENしたばかりのお店には開店祝いの花が飾られていました。

「え？でも、この方角にはタピオカミルクティーのSmileFactoryがあるんじゃ・・・。」と思った方もいるかもしれません。しかし、この2店とも実は同じオーナーが経営なさっており、コンセプトが違うため競合の問題は起こらないのだそうです。

早速メニューを見てみます。近年、台湾のドリンクといえばタピオカミルクティーといったイメージですが、このお店は違いました。トッピングにタピオカはあるものの、デフォルトではタピオカは入っていません。

それもそのはず、このお店は「台湾茶」そのものを楽しんでもらうことをコンセプトとしているのです。ここではタピオカはトッピングとして脇役です。スイーツとしてのタピオカミルクティーなどが欲しい場合は「SmileFactoryも覗いてみてくださいね」とのことでした。

豊富な種類のお茶と楽しみ方

メニューをじっと眺めて検討します。メニューは大きく4つのカテゴリに分かれています。

「Taiwan Tea」はメニューの中でも一番シンプルにお茶そのものです。「ヴィンテージアッサムティー」は紅茶、「ウーロンティー」「フォーシーズンティー」はいわゆる半発酵の台湾茶、「ジャスミンティー」はジャスミンの花を使ったハーブティーとバラエティーに富んでいます。※フォーシーズンティーは四季春という種類のお茶の品種を使っています。

「Cream Cheese Tea」は各種「Taiwan Tea」にチーズフォームを合わせたもの。チーズフォームの濃厚な乳製品の香りがお茶に加わって、味わい深いです。

「Fruit Tea」は紅茶にフルーツの果肉とアクセントのナタデココをいれ、フレーバーをつけたもの。紅茶にフルーツのさわやかな香りと甘みがついています。

「Milk Tea」はタピオカミルクティーでおなじみの牛乳入りのお茶です。台湾茶もミルク入りで楽しめます。

タピオカミルクティーでおなじみのカップにシールをした蓋、太めのストローを刺して提供してくれます。※別のタイプの蓋も選択可能。

さて、悩んだ末に注文したのは・・・。左からヴィンテージアッサムミルクティー（HOT）プレミアムタピオカトッピング、ストロベリーティー（ICE）、フォーシーズンクリームチーズフォーム（ICE）、ヴィンテージアッサムミルクティー（ICE）プレミアムタピオカトッピングの4点。

ミルクティーはじんわり甘く優しい味ですが、紅茶の香りがしっかり出ています。トッピングしたタピオカはサツマイモ味で結構しっかりとした芋の味がします。黒糖味のタピオカともまた違った感触です。

ストロベリーティーは紅茶をベースにイチゴ甘酸っぱさ、香りでとてもさわやかな飲み口です。ナタデココの歯ごたえとイチゴの粒々感で食感も楽しめます。

フォーシーズンクリームチーズフォームは台湾ウーロン茶のブランドの一つである四季春（しきはる、しきしゅん）に、クリームチーズフォームが乗せてあります。四季春は凍頂烏龍茶に引けを取らない、さわやかですっきりとした香りと甘さを感じる台湾茶です。その香り高いお茶にクリームチーズフォームを溶かすと、しっかりとした乳成分由来のマイルドな味わいが広がります。チーズ感はそれほど強くはありません。

ICE/HOTで季節に合わせて楽しむことができます。また甘さや氷の量の調整もできますので、注文時に自分好みにカスタマイズしましょう。（メニューによって選択できるものが違うので、店舗メニューで確認下さい。）