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西宮ウォーキングガイド番外編|おじさんとどんぐり編

食欲の秋、読書の秋、秋の月見と色々ございますが、みんなが大好きな秋の風物詩として「どんぐり」があるのではないでしょうか。

思い返せば幼稚園児くらいのころから、やたらとどんぐりを拾い集め親が途方に暮れていたような記憶もあります。

何に使うわけではないものの、子どもにとっては宝物に見えていたのでしょうか。

長じても、どんぐりに対する気持ちは変わらず、拾い集めはしませんが落ちていれば目ざとくチェックするのが習いとなってしまいました。

「よし、どんぐりを探しに行こうじゃないか」

不惑を過ぎてもどんぐりへの想い断ち難く、今日もレンタサイクルにまたがるのでした(さすがに徒歩で複数個所を探すのは難しかったので)。

国道171号線と武庫川の近辺からフラフラと南下してどんぐり探し

特にコースに理由はないのですが、①そよかぜ大島公園、②あらきの森公園、③大市八幡神社、④高木熊野神社、⑤神明八幡神社の順で回ってきました。

ノープランでフラフラ自転車で走りながら、なんとなく南西に進んでいったというところでしょうか。

①そよかぜ大島公園

中学校の裏にある公園の周囲は樹木で囲まれています。

どんぐりは木の実ですので、必然的に公園の周囲の木の下を中心に回りました。

砂地の上に見える丸いシルエットは…本日のファーストどんぐりを発見。

縦じまと帽子の形、1センチ前後のかわいいサイズから、アラカシ、ウラジロガシなどのカシの仲間のようです。木もチェックしておくとこの先のどんぐり探しもはかどりそうですね。

参照:「どんぐりずかん」新興出版社啓林館

②あらきの森公園

あらきの森公園は、名前に森がつくほど多くの木が生えていました。

時間帯なのか小さなお子様とその親御さんの遊ぶ中、必死で木の下をうろつく中年男性。

またも砂地の上にどんぐりを発見。

目線をあげて木の葉の間を眺めてみると…。

木の上には大量のどんぐり。シーズンはこれからなのでしょう。

③大市八幡神社

自転車で移動していると、近所の学校では運動会の練習をしていました。秋らしさがグッと深まります。

街中に高い木が見えるところは、大抵が神社ですよね。

大市八幡神社も少し離れたところからも見える高い木がたくさんあります。

お祭りが近いのか境内はよく掃除されていました。それでも、ぽつりと緑のシルエットが見つかります。

後から写真を見ると、別の種類と思われるどんぐりもありました。

社殿の裏側あたりで、葉っぱの形が先ほどのカシとは違うため、ミズナラやコナラなどの仲間かもしれません。観察が不足していました。

やっぱり神社には高い木が多く、ひと際静かなエリアですね。そして格好のどんぐりスポットでもある。

④高木熊野神社

神社にターゲットを絞り、次は高木熊野神社へ。

この神社も高い木に囲まれた静かな空間です。

こちらも秋祭りが近いからか、非常にきれいに掃除されており、どんぐりが見つからないかもと焦ってしまいました。

それでも、丹念に探し回るとやっぱりありましたね。寸詰まりなフォルムがかわいいこのどんぐりは種類不明。木はこんな感じでした。

⑤神明八幡神社

引き続き南西方向に進路をとり、神明八幡神社へ。

こちらの神社は開けた街中にあり、樹木も少な目で境内も大きめの砂利敷き…どんぐりはないかもと思いながらふらつくと…。

社殿の裏側にポツンと生えた木の下にどんぐりが。見上げると木にぶら下がっている姿も。

この日みたどんぐりの中では、比較的丸っこい形をしている気がしました。

どんぐりのシーズンはこれから。西宮のどんぐり地図作製を夢見て

この日は5カ所を回って体力の限界が来ました。サラッとまわっただけでも、これだけのどんぐりが見つかったとも言えます。

けっこうな大人なので拾い集めたい気持ちをグッとこらえ、ちいさなどんぐり愛好家たちに残しておきました。

西宮には甲山をはじめ多くの木々が残っており、どんぐりポイントは豊富にありそうです。公園と神社をまわるだけでもより多くの種類が集まる気がします。

もっと集めて、どんぐりポイントを散りばめた地図をつくりたい…。そんな気持ちと世の中の諸々の事情を天秤にかけて大人しく家に帰ります。

なお、どんぐりが落ちている木の周りは割と蚊が多く飛んでいます。探しに行かれる際には虫よけスプレーや長袖などでガードをしておきましょう。

INFORMATION

そよかぜ大島公園

  • 〒663-8017 兵庫県西宮市樋ノ口町1丁目1−4
  • 阪急今津線「門戸厄神駅」より徒歩15分