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西宮ウォーキングガイド|武庫川沿いを阪神神戸線武庫川駅から河口を目指して編

西宮市の東部、尼崎市との市境となっている武庫川。前回のウォーキングでは甲武橋から阪神神戸線武庫川駅までを歩いてきました。本当は海まで行きたかったのですが、主に体力の限界的な理由で途中での撤退となってしまいました。リベンジを自分の中では決めていたのですが、その約束の地から海までを歩いてきました。

前回同様川沿いですので、注意しなければならないのは水量です。大雨、台風、梅雨の時期は増水して危険な場合もあるため、川の流れる様子を見てご判断ください。

武庫川沿いを阪神神戸線武庫川駅をスタート地点として、海まで下るコースと大体決めていたのですが・・・結論として川沿いだけを歩いて河口、海へと辿ることはできませんでした。地図を見るとわかるのですが、川沿いは途中で港湾施設や企業のエリアとなっており、関係者以外は通り抜けできません。というわけで、最終的には鳴尾浜臨海公園から海を眺めるウォーキングとなりました。

潮風にやさしく吹かれる散歩は気持ちが良いものです。そこまでにしておけばね。

武庫川沿いを海まで行ったことなかった、という頭のよくなさそうな理由で前回のウォーキングコースを決めました。今回はその続き、本当に海を見るまで行こうというものです。

川はだんだん海の水と混じりあい、鼻をくすぐるのは潮の香りです。漁港にあった祖父母の家の周りと同じ匂いがし、個人的には心安らぐ環境でした。このまま海まで・・・。

しかし、事前調査をし過ぎるとつまらなくなる、という謎の理由によりきちんと道を調べていないことが災いしました。いつもは地図に載っていない道に助けられてきたのですが、今回はそんな甘い考えでは進めず、途中で河川敷は途切れ、河口そのものにはたどり着けませんでした。

今回の地図です。基本的に武庫川の河川敷を歩いているのですが、阪神高速湾岸線のあたりで河川敷が途切れており、その先は一般道を迷いながら、鳴尾浜臨海公園までの直線で4km強のコースです。実際の歩行距離は不明ですが、鳴尾浜臨海公園から海を見た時に万歩計は8677歩を示していました。所要時間の目安は①~②15分、②~③30分、③~④20分、④~⑤40分です。ただし、③~④~⑤の間は戻ったり、迷ったりしているので微妙なところです。

ちなみに筆者は大柄な30代男性です。写真をとったりメモをとったりしながら歩くので、足取りのしっかりしたお年寄りくらいの早さです。何回かお年寄りに抜かれたので、もっと遅いかもしれません。行きつ戻りつしながら適宜休憩もしています。時間や歩数は大体の目安にしてください。

①~②阪神神戸線武庫川駅から南武庫橋。河川敷の緑と空の高さを感じながら。15分

15:00前、阪神神戸線武庫川駅と43号線(阪神高速3号神戸線)の間から、川と空を眺めます。2日前に降った雨の影響で川は濁っていました。空は持ちなおし、晴れ間も見えていました。今日もてくてく南向きに歩いていきます。

今回のコースは阪神武庫川線と途中まで並走する形になります。ちなみに武庫川駅は神戸本線は尼崎市、武庫川線は西宮市と二市にまたがっているそうです。

すぐに表れる堰。結構しっかり区切っているのですが、横には魚が遡上可能なコースが取られております。

立派な松がたっているので近づくと、幹に口が開いていました。ファンタジーの世界だったら絶対話しかけてくるタイプの穴の開き方です。

すぐについた43号線の下は一部通れません。通せんぼするブロックがかわいくて、許さざるを得ませんでした。橋の向こうには水鳥が遊んでいました。

河川敷は基本的には自動車、バイクは通らないのですが、それでも自転車に対しての飛び出し注意看板があらゆるところにちりばめられていました。目が合うとなぜかそらしてしまうのは、心にやましいことがあるからでしょうか。

川沿いは完全に護岸された感じです。少しずつ曲がりながら、その曲がりについていくように歩きます。

15:50南武橋は工事中でした。迂回することで河川敷を歩き続けることは可能です。1082歩

②~③南武橋から阪神高速湾岸線下まで。汽水域の潮の香りと海の気配。30分

南武橋の先は、さらに川幅も広がり、川の向こうには尼崎のゴルフ打ちっぱなしが見えます。

西宮ー尼崎間をつなぐ複数の電線が、五線譜のように見えます。カラスや水鳥が飛んでくると、まるで音符のように見えます。撮れませんでしたが。

謎のジャラジャラ音がする方を振り返ってみると、麻雀卓を持ち込んで、ワイワイガヤガヤしているおじいちゃんたち。立ち見もでていました。手積みの麻雀はまだこんなことろで生きているようです。

河川敷エリアがそろそろ切れようというころ、樹木や花壇の花が華やぎを与えてくれます。

その先は、土と草のある河川敷は終わり、コンクリートの地面と防波堤に囲まれた道に変わっていきます。この先は、現れるのは釣り人と自転車の人ばかりでした。防波堤を超えるための階段がところどころかかっているのですが、結構な確率で壊れてもいるため利用には要注意です。

流木が水面に出た状態で止まっているので、それほど深くはないのかもしれませんね。

16:20いよいよ見えてきた阪神高速湾岸線、その先は・・・行き止まりです。突然、岩場になっており、カニを探している人がいるくらいでした。右側にはテトラポットの山。進んで進めないわけじゃないですが、今そんな根性はありません。3384歩

③~④阪神高速湾岸線下から少し戻って港湾のようなエリアへ。足元の高さに目をくらませながら。20分

阪神高速湾岸線の下の行き止まり、ふと横を見てみると何やら木製の梯子が。防波堤の上まで続いているこの梯子、何かの罠にしか見えません。一応登ってみたのですが、防波堤の上は結構高く、即撤退です。

防波堤横の少し高いところを通って、Uターンします。思ったより堤防の出口は設置されていません。ポジティブにとらえると防波堤としての強度を優先したつくりなのかも知れません。対岸にゴルフの打ちっぱなしが見えるあたりで、ようやく防波堤を超えられる階段が見えました。

階段の向こうの風景は延々と続く防波堤の裏、といった感じでしょうか。

阪神高速湾岸線の下に再び出てきました。木製の梯子を登り切った堤防の上は、この階段と繋がっていたようなのですが、怖すぎて昇り降りしたくありません。

さらに進みます。小さな工場の裏側を通って進むと、港のように四角く護岸されたエリアに出ます。内防波堤と書いてありました。川側にはテトラポットが数限りなく並んでいます。

進み続けて、振り向いてみると川の上の雲は少し不思議な形をしていました。

16:50内防波堤の一番先端まで行ってみました。向かい側には物流系の企業の倉庫があり、どうやら関係者以外は入れないエリアのようです。道は途切れてしまいます。遠く、河口の先、海の方面には船が見えています。しかし、河口まで川沿いにたどり着ける道は閉ざされているようです。

④~⑤港湾のようなエリアから川沿いを離れて鳴尾浜臨海公園へ。迷いながらも海を目指して。40分

防波堤の先端から戻って四角く護岸されたエリアを回ってみます。何か堰なのか橋なのかが渡されていました。また、四角の周りはぐるっと回れるようになっています。下にも降りられる階段もあったのですが、さすがに降りる元気がありませんでした。

スマホでGoogleマップをチラ見しつつ、河口付近に行けるところがないか、歩き回ってみました。港湾施設があるらしく、関係者以外は入れないようです。

さらにうろうろして、一番河口っぽいところが取れたのがこの写真です。突堤になっているところが川の終了地点なのでしょうか。正直テトラポットが並んでいるあたりは足元が結構高く、突堤まではいけませんでした。釣りの人がいるので、多分行けるのだと思います。

ここまで来たら、河口は置いといても、海まで行こう。結局、鳴尾浜臨海公園まで来ました。

17:30海釣り公園の外から眺め、とりあえず満足して帰ることにしました。8677歩。

武庫川の河口は見えたのか!?

結論から言うと、武庫川の西宮側の川沿いは歩いて河口まではいけませんでした。なんとか少し離れたポイントから眺めることができるくらいです。

反対に尼崎側は地図上ではかなりのところまで行けそうです。サイトの趣旨から外れてしまうため記事にはなりませんが、いつか歩いてみたい気持ちはあります。

ウォーキングとしては阪神高速湾岸線の下あたりまでは河川敷で、高低差もなく風が気持ちよく歩けます。その先は・・・若干、難易度は高いといえるでしょう。

それでも。日が傾き始めたころの水面には、心に響く何かがあるような気がします。そうしてまた、川や海へのウォーキングに、なんとなく駆り出されてしまうのです。

INFORMATION

武庫川河川敷(代表地点として武庫川駅武庫川線の住所)