阪神西宮｜人の温かさがあふれ出る、人類の故郷のようなお食事処の日替わり定食

西宮には若い女性が集まるようなキラキラした新しいお店も多い傍ら、地域の方々に愛されて長年経営されている個人営業のお店もたくさんあります。

特に後者については、入れ替わりの多い西宮で長年経営を続けられている秘訣がきっとあるはずです。

今回はそんな秘訣を探るべく、ずっと前から気になっていた「お食事処美松」さんにお邪魔しました。

古き良き昭和の時代を感じられるお店

阪神西宮駅から北へ徒歩13分、阪急夙川駅から東へ徒歩14分、JR西宮駅から北西へ徒歩15分、阪急神戸線の高架沿いにお店があります。

まだお店に入っていませんが、外観だけで古き良き昭和の時代が感じられます。

お昼は11時半から営業されています。筆者が訪問したのが11時半ちょうどなのですが、お店の前には既に自転車が数台停めてありました。

本日のお昼の定食です。
日替わり定食は、ご飯、お味噌汁、カレーソースのかかったカレーコロッケにお惣菜が二品付いて何とワインコインの500円！これはすごい！
他にも、おまかせ定食、さば煮付け定食が500円、冷やしかす汁定食、カレーうどん定食が600円。全部気になりますが、とりあえずお店に入ります。

お店の引き戸を開けると、カウンターはもうお客さんでいっぱい。奥にも座敷があり、全部で15席ほどありそうです。何とか手前のカウンターに座れる場所があったのでそこに腰かけます。お客さんがたくさんいらっしゃったのでお店の中の写真は撮れませんでした。失礼ながら知りませんでしたが、かなりの人気店のようです。

店内にメニューのようなものはなかったので、お店の方がお茶を持ってきて下さった時に「日替わり定食」を注文しました。

日替わり定食

しばらくすると、調理をされていたお店の方が「日替わり定食は二品おかずが選べます。好きなものを選んでいただけます？」とのこと。よく見ると、カウンターの上におばんざいがたくさん並んでいました。先述の通りで写真が撮れていないのが残念ですが、ポテトサラダ、揚げ物、煮付けなど10種類弱のおばんざいがズラリと並んでいました。その中から気になった二品を選びます。しばらくして日替わり定食が到着。

いやぁ、いいですね。炊き立てご飯の甘い香りと、カレーのスパイシーな香りが鼻を、そして胃袋を刺激します。

ごはん。ツヤツヤしているのが見て取れると思います。噛むほどに感じられる甘さが、どんなおかずも優しく包み込んでくれること間違いなしです。

メインディッシュのカレーコロッケ。サクサクほくほくのコロッケは、中にもカレー粉が入っており、辛くはないですが程よい風味が食欲を刺激します。上にかけられたカレーソースは濃い目の味付け。カレーソースだけでもご飯が進みますが、コロッケでもご飯が進むので、ご飯の残量は常に気を付けておきましょう。

これは「豆腐の唐揚げ」です。意欲作ですね。小さめに切った豆腐を、唐揚げの要領で味付け、揚げたものだと思います。口に含むとかすかにニンニクの香りを感じますが、優しい味付け。豆腐と高野豆腐の中間のような面白い歯ごたえです。ご飯が進むおかずというよりも、主食に近い存在かも知れません。これは面白い。

こちらは細く切ったお揚げさんをタマネギと一緒に煮込み、玉子でとじたお料理です。濃い目の味付けでご飯が進みますね。

ワカメのお味噌汁。定食といえば、ご飯と味噌汁は必須。古くから日本人の生活に寄り添ってくれている大切な存在です。とても優しいお味に仕上がっています。

そしてお漬物。食べればわかりますが、完全に自家製です。お漬物ですが辛くはなく、ライチのようなフルーツの香りがする不思議なお味でした。

筆者の胃袋力は回転寿司10皿分ですが「お食事処美松」さんの「日替わり定食」を食べるとちょうどいい感じです。ただ、他のおかずも気になるのでいろいろ食べてみたいですね。

人類の故郷のようなお食事処

今回は阪神西宮駅から北へ徒歩13分、阪急夙川駅から東へ徒歩14分、JR西宮駅から北西へ徒歩15分、阪急神戸線の高架沿いにある「お食事処美松」さんをご紹介しました。

筆者の隣に、おそらく初めて来られたであろう女性が座っていたのですが、お店の方に「大学はもうお休みなの？」と聞かれて「いや、私はもう社会人なので関係ないですよ！」と談笑されていました。お店の中の写真が撮れなかったのが残念ですが、とても雰囲気が良く、落ち着くお店です。お料理はもちろんのこと、お店の方の温かい人柄も人気の秘訣だと感じました。

おかずが選べてボリューム満点のワンコイン定食が気になる方はもちろん、古き良き昭和を感じたい方にも、ぜひ一度足を運んでいただきたいお店です。

INFORMATION

お食事処美松