門戸厄神｜焼き鳥一本一本がもはや逸品料理の満足感

阪急電車門戸厄神駅　東側線路沿いに西宮北口方向へ106m徒歩３分趣のある看板に誘われるように角を左へ曲がるとレトロ風ながら「ここは絶対旨い」と思わせる店構えの「鳥や　小鉄」。ここに今までは様々なお店がありましたがどうもひっそりとしたある意味では”隠れ家”のような場所。しかし、目の前に現れた去年9月オープンながら今まで知らなかった「鳥や　小鉄」。お店から「お料理とお酒でおもてなしします。どうぞお入りください」と聞こえてきそうな雰囲気。その直感は裏切られませんでした。

さりげなくBGMのジャズが流れる店内は、ゆったりひろびろとした大人の空間。

誰にもじゃまされたくない日は一人でカウンターに座り、同僚と６人で来てもぴったりの６人席、彼女を誘ってデートなら二人席　お好きな席でゆっくりどうぞ。

カウンターが7席、二名席が２つ、四名席が４つ、六名席が２つ用意されています。

店内の壁の掲示と分厚いメニューブックからオーナーの深い思いが伝わります。

朝挽きの鳥取県の銘柄鶏「大山（だいせん）地鶏」を焼き物に最適の紀州備長炭でじっくり香ばしく焼き上げる本格焼き鳥

オーナーの大きなこだわりのひとつ、大山（だいせん）地鶏は大変ジューシーで旨味のある焼き鳥専門店のプロの目利きで選ぶ鶏です。一般の鶏と違って専用飼料にこだわり飼育日数を長くすることで「銘柄鶏」となります。「小鉄」では”５５日飼育”の”濃い味”の鶏を使用しています。またもうひとつのこだわり、焼き物には最適の木炭と言われる「紀州備長炭」を使用、固くて良質な白炭で世界中で焼かれている木炭の中でも秀逸で和歌山県の無形民俗文化財に指定されています。今や希少価値があり高火力（赤外線が多い）、無煙無臭、上品な香りづけができる日本最高峰の木炭と言えます。

とりあえず7本セットをオーダー。ささみわさび、ささみ梅、砂肝、もも肉、レバー、せせり、こころが丁寧にじっくりベストな状態で焼かれて提供されます。一本一本、焼きたてを味わってもらいたいという料理長の気配りと自信の技の現れです。

絶妙のレアの”ささみわさび”と臭みのない柔らかいレバーは特におすすめの逸品

高級鉄板焼きのステーキにみられるこのささみの焼き具合は絶品です。「焼き方、串の打ち方、大山地鶏の旨さが違います。」と料理長がわざわざ席まできてくれました。詳細は「企業秘密」でした。

焼き鳥以外の単品料理を味わうと全部試したくて通いたくなります。

知らずにオーダーした「親子つくね」。料理長自ら席までサーブしてくれました。一見「うん？たこ焼き？」と思えるきれいな揚げ色。「中のうずらが半熟なので噛むと飛び出します。一口でどうぞ」とのこと。そのとおりにパクっと一口。つくねの中に半熟のうずらの卵がまるまる一個。つくねの風味と食感、ついでトロっとしたうずらの卵がお口に広がります。初めての食感とうまさに驚き。料理長の創作料理の中でも１，２のおすすめです。

「本日のおすすめ」も全品捨てがたい

水ナスのうまさがわかる水ナスのお刺身、料理長の丁寧な仕事が伝わるやさしい出しの旨さの鶏すじと根菜の煮物、家ではできないふんわり出し香る出し巻き卵、親しみのある総菜ながら料理屋の味、揚げ出し豆腐と次々オーダーしました。

飲み物は料理に合わせて取り揃えてあります。

とりあえずと何気に頼んだビールは、予期せぬ冷たく冷やした真鍮のビールグラスで提供されました。お店の「容器でお酒の味わいが変わる」の心配りです。

おすすめの日本酒はとホールのスタッフに聞くとすかさず本人が大好きだと言う”本日のおすすめ”の「作（ざく：三重県鈴鹿市のレア銘酒　高品質純米吟醸酒）」をオーダー。これまた冷やした形のいい真鍮のとっくりにグラスと 真鍮の おちょこがセット。「材質の違うおちょこで味の変化をお楽しみください」とすすめてくれた。

料理長の配慮かスタッフの気配りか、食後のデザートが提供されました。

十分満足してスタッフにお勘定をお願いすると、「デザートがあります。」というので少し待っているとおまけ程度と思っていたのがしっかりしたガトーショコラクリーム添えのデザートでした。美味しいコクのあるチキンスープも出してもらえました。いいのかなと思いつつペロリと頂きました。熱いお茶も頂きここで満足度２００％。

オーナーの思いと料理長、ホールスタッフ、料理とお酒、お店の構えがひとつになったおもてなし

お店の中の掲示やメニューブックを見ているとこのお店のオーナーの思いが溢れておりお客様に伝えたいことがわかる。料理長の美味しい料理を食べていると料理長がお客様が注文したその料理に全身全霊をかけているのがわかる。ホールのスタッフと話しているとスタッフとして以上に料理とお酒を理解し愛し、お客様に共感して欲しいと熱く思っている。そしてお店全体がお客様をおもてなしする体制になっている。そんな思いがひとつにまとまってお客様に心地よさを提供しているお店と思います。